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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

沖縄愛楽園  平良一成さん



故郷に一人寂しく鶏を飼う妻は鶏肉を送りて呉れぬ





米軍に虫ばまれ行く思いして人も海をも汚染され行く





埋めおきし貝殻今日は取りいだし一つ一つをたんねんに磨く





戸袋に雀のひなのかえりおれば朝戸くるごとに心を配る





夏くれば母が織りたる芭蕉布を着けて涼しき頃のなつかし





癩故に幼く別れし吾子達のたつきを妻に聞きて安らぐ





古里に留守居を守る妻のために受けし年金分けて持ちゆく





盲い我が唇寄せて庭先に咲きいるというバラを嗅ぎたり





教会に傘さして行く盲い我ら方向違いと呼び戻されぬ





幸うすき我と思いしが七十路も生かされて今日は敬老の座に




平良一成さんの略歴
明治42年5月沖縄県山原生まれ。大宜味尋常高等小学校卒業、卒業後母校の用務員(小使い)となる。初任給9円。18歳の時東京の従兄弟の元で大工見習いとなるが、父が急病のため帰郷。死亡した父に代わって沖縄で大工として働く。徴兵検査は甲種合格、久留米十八連隊で短期現役。結婚して二女を得たが、13年召集、軍医の診断を受ける。18年家族と別れ沖縄愛楽園に入園。失明。昭和22年、橘丸で帰還してきた沖縄出身の療友に付き添ってきた井藤道子の指導で短歌を始める。「樹木」所属。『三つの門』(昭和45年)『地の上』(1980年)





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沖縄愛楽園  深山一夫さん(2)



六名定員のこの部屋に七人も入れられて何時までせまく苦しき生活なのか





義足傷に病み臥す我に知らさずに指の手術を受けたる妻よ





鶏を飼ひ石油焜炉を購ふ妻あればかにかく働かねばならぬ我





福祉年金獲得会つくりし我ら皆気の弱き顔して集る





手術のあと残りし鼻の傷幾度も鏡に写して妻は悲しむ





手術せし妻が浴びる水を炎天の井戸より両義足の我運びをり





朝より両義足の繃帯巻き替える仕草に疲れて昼を眠りぬ





身障者大会参加者の中我ら四人だけがハ氏病者なりき





我が暮し豊かにならず好きな煙草もやめなさいと妻に言はるる





深山一夫さんの略歴
大正10年沖縄県国頭郡生まれ。昭和13年沖縄愛楽園入園。「樹木」「アララギ」所属。『陸の中の島』(1956年)『蘇鉄の実』(1965年)『三つの門』(昭和45年)『地の上』(1980年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)
 



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ニンジンとシイタケのバターポン酢


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熱したフライパンにバターを入れ、7ミリほどに輪切りしたニンジンを置き、シイタケを置き、2分ほどで煮立ったら極弱火にして20分蒸して蓋を開け、裏返して手作りポン酢(酢、レモン果汁、みりんを各大さじ1、醤油大さじ1と半)をまわしかけ、2分ほど蒸して出来上がり。



サツマイモの煮物


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熱した無水鍋にバターを入れ、乱切りしたサツマイモを入れ、醤油、蜂蜜、酒、みりんで味付けし、大さじ3ほどの水を入れ、煮立ったら極弱火にして20分、火を消して余熱5分で出来上がり。



ニンジンおろし、ヤーコンおろし


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ダイコンはス入りが始まって使えなくなった。代わりにヤーコンをすりおろした。冷蔵庫に入れても、すりおろしたヤーコンはすぐ黒色になる。ヤーコンにはアクが多いのでこれが原因である。見た目は悪くなってもおいしい。

水分はダイコンより多いので、すりおろした時に水分を少ししぼってお椀に入れ、喉が渇いた時などに飲む。



ナバナのおひたし

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目玉焼き

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過去記事より 選挙だけでは社会は変えられない


2020年12月4日の記事の再掲です。


朝日新聞 12月4日 28面 気候変動と今後の潮流 九州の豪雨被災地から考えた 一部抜粋
 


資本主義と別の社会めざして

熊本県は11月、今回の水害を機に、球磨川の支流である川辺川に治水専用ダム建設を容認する方針へ転じた。

旧民主党政権で中止となった計画だ。

だが、堀尾さんはダムの治水効果は怪しく、清流を守れないと、建設反対を訴える。「球磨川を恨まない。川に罪はない。昔から、人間は雨や川と共存して生きてきた。



自然災害などの大惨事に襲われ、人々がショック状態に陥ることを機に、大企業に有利な経済改革を強行することは「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」と呼ばれる。


西日本を中心に、毎年のように起こるようになった激甚災害は、しかし、「逆ショック・ドクトリン」になり得るのではないか━━。


「目に見えて分かりやすい大水害は、気候変動という地味な話題に目を向ける契機になる」と話すのは、斎藤幸平大阪市立大准教授(33)だ。

最新刊『人新世の「資本論」』が6万部のベストセラーになった。


気候変動と激甚災害について、米大統領選では①因果関係を疑問視し、かえって化石燃料ブームを起こす ②地球温暖化対策をとりつつ経済成長も狙う、という対立軸で争われてきた。


斎藤さんは、第三の対立軸として「脱成長コミュニズム」を掲げる。国連で採択された「SDGS(持続可能な開発目標)」も、米国で新たな政治潮流となりつつある「グリーン・ニューディール」も、成長を志向する点でむしろ有害で、「資本主義を終わらせることが最終的な目標だと考える。


目指すのは経済成長ではなく、スローダウン。それも、かつての脱成長論で語られた「清貧」ではない。大多数の生活が豊かになる「潤沢」なコミュニズムが可能だという。


水や電力、森林、住居などは営利企業に経営を任せず、市民が管理するコモンズ(公共財)を増やす。

大災害での危機感をてこに、地球を破壊し尽くすまで前進をやめない資本主義の営利企業から、「公富」を市民の手に平和的に取り戻す。



斎藤さんは言う。「僕を含めたミレニアル世代(1981~96年生まれ)、環境活動家グレタ・トゥンベリさんらZ世代(97年以降生まれ)を中心に、資本主義とは別の社会を目指そうというビジョンは確実に出てきている」。発想の革命的な転換だが、「旧ソ連のような一党独裁や暴力革命をイメージされては困る」。いわば「とろ火で焼き上げる革命」だ。



市民電力やワーカーズコープ、市民議会など、小規模でも、新しい運動は世界各地にすでにある。


「個別に生じたそれらの運動を『コモン』という共通理念で結べば、大きな潮流になる。大企業や政党も動かせる。選挙だけでは社会は変えられない」というのが、斎藤さんの『人新世の「資本論」』の基本的なアイデアだ。


「社会運動というとまじめでお堅いイメージだが、チャーミングでクールな小さな運動がつながれば力になる」。大企業や超富裕層が相手の厳しい戦いになるだろうが、斎藤さんは「『その他大勢』の方が圧倒的に数は多い。確かな希望はあります」と話す。


「デモのように激しく目立たなくていい。同じ危機意識を持つ人の頭数を増やすのが大事」

個々の運動の流れは、か細い。しかし楽しければ、長く続く。流れと流れがつながれば、奔流になる。

いつか氾濫する、かもしれない。




「水系」という概念を心に持つ人がいる。川の流域で暮らす人にとって川は命。川の状況が少し変わるだけで、喪失感が生まれる。


上流にダムができて、川の生態系が変わらないはずがない。以前によく取り上げられた「土建国家日本」。大水害は「ハコ物」では防げない。


ショックドクトリン(惨事便乗型資本主義)で、三陸のリアス式海岸がそびえたつ高い堤防でうめつくされ、海が見えなくなった時、海岸沿いで生きてきた人々は、福島の人と同じ「故郷を追われる」気持ちに襲われたのではないか。


今まで見慣れた風景が変わってしまうと、故郷であって、故郷でないような「疎外感」にとらわれる。海が見えることは海岸沿いの人にとって命だったのだ。




水や電力、森林、住居などは営利企業に経営を任せず、市民が管理するコモンズ(公共財)を増やす」・・・住居を含むライフラインが、80年前のように「自給」できたなら・・・

 

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クイーン&BTS (18)

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Everyone says I love you!

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沖縄愛楽園  深山一夫さん(1)



きしみ鳴る義足の吾に驚きし仔猫を見ればわびしかりけり





つはぶきの花咲き盛る丘隅にああ堕胎児の墓並びあり





仏桑華の花さえざえとして静まれりもの音絶えし夏の真昼間





芭蕉葉の下にうひうひしく咲きそめし月桃の花を暫し見て居り





両義足脱ぎて砂の上に足伸ばし現身を今は嘆かずなりぬ





午後の陽のやはらかく照る浜にゐて義足枕にしばしねころぶ





今宵また雨となるらむ全身の神経痛は針射すごとし





見下せば沈む破船に寄る波の静かなるかな秋の光りに





冬枯れし故郷の川の水澄みてさむざむ白き雲の浮かべり


 

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沖縄愛楽園  南 真砂子さん



癒ゆる日に履かむと云いし短靴も納められたり君の柩に





「下車してはならぬ」条件にH氏病児等の見学旅行はついに許可されし





母となるを許されぬうつそ身をうべなひて醜き病の吾は

(うべなひては、肯定する、うなずくという意味)




吹く風にしきりに鳴れる盲導鈴の寂けき音に秋も更けゆく





木麻黄の秀の上の淡き暁の月炊事部員集合の鐘を吾が打つ





炊事夫におし唖者も交りて賑へる昼ひとときの仕事たのしも





掬ひたる砂利を掌に朝明けの静けき浜を歩みかへしぬ





南 真砂子さんの略歴
沖縄愛楽園。『陸の中の島』(1956年)『蘇鉄の実』(1965年)


 

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タイあらを使った2品


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乱切りしたサトイモとシイタケを鍋に入れ、水を少し入れ、醤油、砂糖、酒、みりんを入れ、15秒湯通ししたタイあらを置き、落し蓋をして、煮立ったら極弱火にして25分煮て出来上がり。



タイのあら汁


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千切りしたニンジンとダイコンを鍋に入れ、スライスしたジャガイモとシイタケを入れ、ネギの白い部分を小口切りして入れ、水と出汁の素を入れ、15秒湯通ししたタイあらを入れ、煮立ったら極弱火にして15分煮て味噌を溶き入れ、ネギをふって出来上がり。




目玉焼き

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ニンジン入りお焼き

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ボールにホットケーキミックス1袋(150g)を入れ、もらった豆乳を半カップ入れ、ニンジン70gほどをすりおろして入れ、溶き卵1個を入れ、水加減を見て、水を少し入れて混ぜる。

熱したフライパンにバターを入れ、ボールの材料を流し入れ、表面が乾いたら裏返して3分、余熱2分ほどで出来上がり。




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今日の気になったニュース



 メーガン妃の言葉が今日の新聞に大きく取り上げられていた。

エリザベス女王への侮辱ではなく、ほんとうに勇気ある行動と思う。

誰が言ったかは問題ではなく、英王室は変わらなければならない。





朝日新聞 3月10日 3面


「福島、がん増える可能性低い」・・・国連科学委員会が報告書

どういう根拠でこういう記事を朝日新聞が載せたのかわからないが、ぼくはまともに、とりあう気がしなかった。

広島の原爆で被災した黒い雨訴訟は75年後の今も続いている。




朝日・毎日 両紙 3月10日

元検事の郷原氏、立候補しない意向表明・・・そういう選択を願っていた。郷原氏にはずっと在野で発言を続けて欲しい。年齢も66歳だから、政治家になるにはちょっと年齢が行き過ぎているように思う。




朝日新聞 3月10日 8面

「賠償のためにも原発必要」・・・福島事故10年・東電社長に聞く
・・・驚くような発言だ。




朝日新聞 3月10日 8面


西日本経済団体・・・原発推進求める。関西経済連合会で担当委員長を務める古川実・日立造船相談役は、大阪市内で開いた記者会見で「ぜひ原子力の再稼働を加速していただきたい」と語った。
・・・もういちど福島第一原発のような事故が起きないと懲りないように見える。その時には、日本が終わりの時。地震大国で原発大国なら、女性は子供を産まない。





毎日新聞 3月10日 1面 余禄


「本当にここだけは一番思い出したくないところです。・・・・死んだと思ったんです」。津波襲来から3日後の夜と翌朝、福島第一原発2号機の絶体絶命の危機に直面した吉田昌郎所長の証言である。


放射性物質が全部出て、まき散らしてしまう。我々のイメージは東日本壊滅ですよ」。


だが2号機の格納容器はなぜか爆発を免れ、続く4号機の燃料プールの冷却水喪失の危機も偶然流入した工事用の水が破局を防いでくれたのだ。


事故収束に奮闘したリーダーも絶望したこの時、原発の連鎖メルトダウンによる東日本壊滅が避けられたのは、ほんの偶然でしかない。


「イフ」を考えれば、まったく異形の「10年後」になっても不思議ではなかった原子力災害だった。


イフといえば、さかのぼって福島第一原発で事前に警告された津波への対策がとられていた「10年後」も頭をよぎる。


当時の追加津波対策で全電源喪失を免れた東海第二原発の例もある。


人の意思と知力で選べたはずの別の10年後である。


今も約3万6000人の住民が避難生活を送り、原発周辺には帰還困難区域が広がる現実の「10年後」となった。


福島県内の震災関連死者数は現在も増え続け、絶えず人々をさいなむ放射線災害の「被災」が続いたこの10年間である。


今後20~30年との目標が語られる廃炉作業も、溶けた核燃料(デブリ)取り出しの成算はまだない。


「被災」を子や孫へ引き継がざるを得ない罪深さを改めてかみしめる原子力災害の「10年後」である。



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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