

まだ早いかなと思ったが、結構入っていた。10月は出荷できる野菜が少ないので掘ってみた。
茎を持って引き抜くと画像のように芋もついてくる。その後、ヨツメで周辺をさぐって残りを掘り出す。3週間後の10月29日頃にはこの2倍の収量になるはず。


出荷用とニワトリ行きを分けた。右はニワトリ行き。キクイモはニワトリの大好物で、根のようなものまで食べてしまう。
キクイモの最大の長所は土離れがよく、出荷時に洗わなくてもすむこと。ただしその状態は11月中旬頃までなので、できればその頃までに出荷を終わらせたい。
ジャガイモも収穫適期の1週間ほどはぴっかぴかで、皮がごく薄く、手でむけるが、キクイモも10月~11月中旬の頃はぴっかぴかである。
キクイモは皮をむく必要がなく、そのままか乱切りして味噌汁、煮物、おでん等に使うと癖になるおいしさである。
収穫後、日数が経過して料理に使う時も皮はむかない。というか、こぶんこぶんしているので皮はむきづらい。むかなくても食べた時に口の中で皮離れが非常によい。
キクイモを初めて食べた人は必ずまた購入してくれる。
キクイモの育て方のおさらい
(1)春の出芽が早いので、3月中旬頃には植え付けるが、植え付けは親指の先ほどの芋1個で十分であり、それでも5~6の芽がついていてよく発芽する。
(2)乾燥に滅法つよいので、夏に潅水の必要は全くなし。逆に過湿に弱いのでよく乾く場所に植える。
(3)意外と病気発生が多いので、2ヶ所以上に分けて植えた方がよい。1列とか2列など列で病気が発生する。去年も今年もだった。病気が発生すると芋は全く入らない。
(4)背丈が50センチほどになったら、地上から30センチほどに切り戻す(中心の茎を切る)と側枝が伸びて、あまり高くならない。これをしなかったら、7月にはもう2メートルを超える高さになる。
(5)7月の台風で全て横倒しになり、他の作物のじゃまになるので、半分から上を切リ捨てたが、その状態からまた側枝が伸びて、現在、黄色の花が満開である。起こすこともできなかったので横倒しの状態のままだったが、それでも画像のような収量があった。
(6)とにかく、茎を持って引き抜けば芋がついてくる11月中旬頃までに出荷してしまった方がよく、寒さが増すにつれて芋の劣化も多くなり、収穫も手間がかかるようになるし、土離れが悪くなり、見た目も悪くなり、洗わざるをえないようになる。
(7)芋はどんな小さな芋も拾った方がよく、そうしなければ翌年雑草化するほど、発芽力が強い。だから、ニワトリがいないとキクイモのくずの捨て場に困る。
(8)ヤーコンよりキクイモの方が収量が多いし、出荷もしやすく、料理のレパートリーが広い。
(9)決して市場流通はしない芋である。こぶんこぶんして見栄えがとても悪いから。キクイモはワンパック宅配と地域の直売所でしか出回らない。
(10)ボードン9号袋に入れて単価120円で出荷する。目方はまだ決めていない。


今日出荷は、
サトイモ 11袋×200円=2200円
ジャガイモ 12袋×90円=1080円
エンサイ 7袋×100円=700円
ツルムラサキ 7袋×120円=840円
スイートバジル 9袋×100円=900円
オクラ 12袋×110円=1320円
キュウリ 4袋×120円=480円
合計7520円
3時過ぎからニンジンの最終間引きをした。2度の浸水で成長が止まったようになっていたが、水曜日の雨で施していた液肥の効果が出たのか、急に大きくなったので、例年より2週間遅れの最終間引きをした。
ニンジンの間引き菜は出荷しようという強い意志を持って間引きをしなかったら、出荷はできない。22年目にして初めて間引き菜が出荷できた。
間引き菜でも合計で1万円ほどになるのだから、安易に扱うことなかれ。明日は35単位×120円=4200円ほどの荷ができると思う。
前回の出荷時よりかなり大きな間引き菜であり、葉が硬くなっていないか味噌和えの料理で確認したら食べれたので出荷することにした。
ポイントは、鮮度を保つために朝か夕方に間引くこと。後は拾い集める手間だけ。出荷していなかった(出荷を思いつかなかった)時は全てニワトリに与えていた。