
台所へ入るなり、「今日、液肥を担いだん」と言う。米ヌカとナタネカスしか使っていないのに、なんでこんなに臭うのだろう。下肥のような臭い。手についた臭いもなかなかとれない。
だから外出がわかっている当日は液肥を使わない。
ただ、自分はこの臭いがそれほど嫌いではない。
液肥は半分使ったら、米ヌカ1袋半、ナタネカス半袋ほどを補充して井戸水を9分目ほど入れ攪拌する。


液肥を6荷担いだ後、冬に作った消し炭をふり、その後、米ヌカをふった。明日、三角鍬で蒲鉾型の畝上げをして黒マルチをすれば、ナバナの定植ができる。三陸つぼみ菜を150本、のらぼう菜を150本定植する。
昼寝から目覚めて2時半に田んぼに着くと、6時までの3時間半しか午後の農作業ができない。毎日、ライトを照らして帰宅する。
昼寝から目覚めた時に、農作業やブログ(更新記事)のいいアイデアが浮かぶことが多いので、忘れないうちにメモをする。メモをしなかったら、ものの30秒ほどで忘却してしまう。
そんなメモ書きの寄せ集めがその日のブログになっている。農作業中でも頭に何か浮かんだらすぐに軽四に走り、ボールペンでメモ書きする。
農業はブログにしやすい職業の断トツだと思う。
寝ても覚めても立居につけても、ブログの更新記事を考えているので、記事になりそうだと思ったらすぐにメモ書きする。
なんでそんなにブログのことを・・・?
「そこに山(ブログ)があるから」としか言いようがない。何かに狂いたい自分がいる。
突然の事故や死に至る病、経済問題、それまでの生き方や、運、不運もあって、進みたくても次のステージに進めない場合もある。だからこそ現在を大切にしたい。
悶々とする日々であっても、単調な日々の繰り返しであっても、どうしようもなく身動きが取れない日々であっても、明日が見えない日々であっても、今日のこの日に感じたことや思ったことや考えたことをブログに残す。それが自分の足跡であり、生きたあかし。
最初は野菜の顧客にミニコミを出す必要にせまられて
その後、手書きがワープロに代わって一時、書くことが急に楽しくなり
ワープロがウインドウズMEに代わって書くことがまた新鮮になり
ウインドウズMEがウインドウズXPに代わった時、驚くほどキーボードが打ち易くなり
ブログを始めて1週間後に、それまでのパソコンの使い方が「下書き清書入力」から「いきなりキーボード入力」という革命的変化になった。
このように、作文を書くうえでも、折々の使用機器の変化が、次の段階へ進む後押しの役目をしてくれた。
井戸もそうである。9年目にできた井戸はメタン菌液肥の導入を生み出した。
ヤギは、「援農」や「直売所出荷」や「ミツバチ」に関係する『人との出会い』を劇的なほどまとめてセットしてくれた。
20年ほど、井の中の蛙のような農業をしてきた。だから直売所出荷は新鮮だった。今の直売所では、出荷仲間が出してくる野菜を通して、いろいろ学ばせてもらっている。