

放牧場の中の草は伸び放題。年に3回は草刈機で刈っている。もうそろそろ刈らなければ。
草を食べてもらうための放牧場なのに、放牧場の草は食べないという矛盾。
家畜には簡単に伝染するのに、すぐ近くにいるイノシシやシカには全く伝染しない口蹄疫の矛盾。
ニワトリには簡単に伝染するのに、野鳥への伝染は少なく、大量死の現場もほとんどないという矛盾。
これらの理由を報道しない行政やマスコミの体質。それどころか逆に「ヤギの草刈り効果」など、誤った事実を報道し続けている。

ユズの木のカマキリ。今日は不思議なほど多くのカマキリに出くわした。子孫を残すための交尾の時期が今なのだろうか。
カマキリは飛べるのに、草刈機が近づいてものけてくれないので、目につくと手で追い払いながら、草刈機を使った。
カマキリは田んぼの大切な益虫なので、むざむざ草刈機の刃にひっかけるわけにはいかない。カマキリ1匹で害虫を1日に数百匹以上食べてくれる。

失敗を繰り返してオクラは3回蒔き直したが、くじけずに蒔き直しておいて本当によかった。今日もこれだけ収穫できた。
ワンパックだけの時は今の半分より少ない90株ほどだったが、1日おきに収穫し、土曜、日曜の2日間あけて収穫することもあり、「バットキュウリ」ならぬ「巨大オクラ」を平気で出荷していたこともあった。
オクラの専業農家は、キュウリの専業農家と同じく、朝夕の2回収穫をする。1日1回では大きくなりすぎるらしい。
以前は90株で現在は200株という、定植数が少し増えただけで、学べることも大きく違った。
(1)種の品種の問題
(2)種まきの時期や方法(定植か直播きか)
(3)盛夏における水の要求量
(4)収獲間隔の問題
(5)台風防御の問題
(6)オクラの成育期における窒素、リン酸、カリの構成比
(7)出荷日でない日に収穫するオクラの保存の問題
定植数が200株を越えたら、また新たなことが学べて、新たな問題も発生するだろうが、あいにく自分は200株が限度である。
200株を越えたら新たな出荷先も必要になる。
野菜は定植数の違いによって、何もかも大きく違ってくる。ボクの場合は、ある一定数を超えると途端に壁に突き当たってしまう。だから少量多種類という作り方しかできない。

デジカメの画像がなぜか回転してしまう。マクロ(花のマーク)と照明の加減だと思うが直し方がわからない。
今日の夕飯はサンマとタマネギとピーマンの煮物。サンマの上に散らしているのは穂ジソ、明日は出荷できる野菜が少ないので、穂ジソを15袋(単価60円)ほど出荷する予定。
穂ジソはヤギに食べてもらおうと放牧場に持ち込んでいたものを家人が少し持ち帰っていた。
今日は休日なのでヤギを見に来たが、亡くなった1頭の子ヤギを思うと涙が出ると言う。今まで書かなかったが、子ヤギは8月20日に亡くなった。広い放牧場もあり、こんなにいい環境の場所に貰われていく子ヤギは幸せだと思っていたので、死んだことはショックだった。
うちで飼っていたら4頭で元気に暮らしていただろうと言うので、世話は2頭が限界だったのだから仕方がないと返答した。
まもなくヤギの発情期を迎える。しかしもう種付けをすることはない。1頭の子ヤギの除角作業と、もらわれていった子ヤギの死は、新たな命の誕生を迎えてはいけないということを身をもって教えてくれた。
ヤギの草刈り効果はゼロ。当初の目的だった乳も飲めなかった。
ヤギを飼う目的意識はすでに何もなくなった。
ただ、飼った以上、12~14年という天授を全うしてもらいたい。