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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

後継者問題


農業だけにとどまらず、後継者問題は、社会のいろんな場面で問題になっている。

少子化の問題もあるし、それで食べていけるかという経済の問題もあるし、その仕事の好き嫌いや適性の問題もある。

だから、親から子へという引き継ぎも難しくなっており、後継の範囲を広げる必要があるだろう。


家庭菜園ほどの知識でも、農業に全く縁のない「農業後継者」にとっては大きな引き継ぎとなる。


農業は記録に残せないようなことも多い。口頭で伝えたら3分ですむことも、文書として残すなら大変な作業となり、残す方も、それを読む方も時間がかかりすぎる。

そして農業は、頭より身体で覚えていくと記憶に残りやすい。


みんながサラリーマンをするようになった昭和40年代以前は、親から子へ、子からその子へと、身体で覚えさせて2~3年で引き継ぎはできただろう。




   
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2月17日に、年に1回の「くん炭作り」をした。ポット育苗の土に混ぜたり、ダイコンやニンジンを蒔いた後に、雨に叩かれるのを防ぐ目的で使う。

60年ほど前までは稲の育苗に「くん炭」が使われていたので、晩秋の風物詩だった。

(1)風の少ない日に

(2)2月下旬頃までの低温の時期(季節)に

(3)午前10時頃から始めて、午後3時頃には終わる5時間の予定で

(4)消火は右の画像のように、空気を遮断して消す方法がいい。水を何回もぶっかける方法より楽である。

(5)この方法は、消火する時に煙突をとってクン炭を少しひろげ、水を一荷(つまりタゴ2杯)、まんべんにかけて、ある程度消火し、すぐに元の山形にもどし、今度はジョロで、クン炭の表面だけを大急ぎで消化し、間髪を入れずポリをすばやくかぶせて、周囲を土で抑え、空気を遮断する。翌朝、あるいは翌々朝、あるいは3~4日後に煙があがっていなかったら完全に消化できたことになる。念のため、あと2~3日様子を見てから、もみ袋等に入れて物置や納屋に保管する。

(6)つまり、ポリをかぶせたままで1週間、外に置いておく。残り火がとても危険で、物置や納屋、そして隣接する母屋がくん炭で大火事というのは、枚挙にいとまがない。それくらい多かった。だから、いくら消えたと思っても1週間は、雨にあたらないようにして戸外に放置する。


単にクン炭作りでも、これだけのことを頭にインプットするには3回(3年)ほどかかる。

農業は1年に1回しか経験できないことが多い。たとえば秋のダイコンやニンジン、タマネギの種まきなど、2回目のやり直しではすでに「時期が遅い」場合がある。


これらのことをゼロから蓄積していこうと思ったら年数がかかってしまうが、先人がそばにいたら、先人の蓄積を土台にして、その先からスタートできるので、非常に効率がよい。



2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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