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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

食いつぶしながら生きる

  
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梅雨明け、ノウゼンカズラの花の季節。

梅雨あけ後の午後の田んぼは暑く、3時半頃からでないと出れないが、カイコを見て、ミツバチを見回ろうと思えば2時に田んぼに出るのも苦ではない。カイコは物置の中だし、巣箱は涼しい山の中だから。

その後、少々暑くても動けるのは百種類の仕事があるから。これといった専門作物がなく、ごちゃごちゃ作りなので、一つの作業はせいぜい15分ほどで、次から次に他の仕事をする。暑い時にはこういう仕事の進め方がいいと思う。


なんでも「途中やめ」にすることはいい意味にとられないが、考えてみれば人生も途中やめだし、ブログも途中やめの作文だし、職業も定年という途中やめで終わる。

「途中やめ」という言葉にはいいイメージがないが、「撤退の美学」といえば、悪いイメージどころか、かっこよく見える。

簡単にできると思った子ヤギの「除角作業」を手伝って衝撃を受け、「ヤギの出産」からの撤退を決めたが、冬の農閑期に休めなくなるから、山仕事からも撤退しようと思う。
 
今後の農閑期は、「第一線を退いたら何をするか」というテーマを見つけるために使いたい。


母の残した多少の生命保険金と、50才になって農業を止め工員として働き始めた父の残した多少の貯金(兄弟3人で平等に分けた)と、築60年ほどの母屋と、90アールほどの田んぼ(内70アールほどは稲作農家に委託し、長く小作料をもらってきた)を有効活用しながら(少しずつ食いつぶしながら)農業を続けてきた。自分の代で家をいらう必要がなかったことも幸運だった。農業をスタートする1年前に妻が定職についたことも農業転身への大きな後押しとなった。


2人の娘は農業に全く興味がなさそうなので、ボクには農業後継者がいない。それでも田んぼの維持だけは続けていく。
(1)第一線を退いても、道を隔てた21アールの借地は続けさせてもらうし
(2)竹藪からの竹の進出は竹の子をニワトリやヤギに与えて防ぐし
(3)田んぼのそばの細い水路の掃除は時期にはするし
(4) 1~2本ずつ多種多様な果樹を植えているし
(5)山にはミツバチの巣箱も置いているし
(6)ニワトリやヤギを飼うには絶好の場所であるし
(7)13年前に井戸を掘っているので、年中、水はあるし
(8)電柵で何とかシカとイノシシは防げているし
(9)観光農業をしようと思えばできるし
(10)森林セラピー(里山歩き)をしようと思えばできるし

いざという時、子供たちには、この好条件の田んぼを生かしながら食いつないでほしいと思う。ボクが親の残した家や農具や田んぼやごく少量の遺産を食いつぶしながら生きてきたように。

2030年 農業の旅→
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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