




大半の蚕が糸を吐き始め、給餌作業はほとんど終わった。
笹は必要なかった。連結ポットの中か苗箱の隅に繭作りをしている。
ネズミの被害を心配したが、それは全くなかった。ただ、ムカデの被害が十数匹あった。蚕よりかなり小さいムカデだったが。
桑を好む害虫(白いウンカのような害虫)も桑の葉に結構ついていたが、それは蚕には問題なかったようだ。
雨でびしょぬれの桑の葉や、泥がついた桑の葉も与えざるをえなかったが、カイコはよく食べてくれた。ただ、繭になる直前に力尽きたカイコも数匹いた。
苗箱の底には穴が無数に開いており、空気の流通はよく、葉が濡れていても乾きは早かった。
繭が1個30円で300頭で9000円ほどになればカイコを飼う楽しみもあると思うが、1個30円どころか1個1円もしないのだろう。





左上から①エンサイ、②ツルムラサキ、③モロヘイヤ、④スイートバジル、⑤青シソ



左から⑥ピーマン、⑦ナスビ、⑧オクラ
以上の8種類だけを直売所に出荷している。スーパーの直売所なので売れ残りは少ない。逆に言えば、売れ残りの多い直売所は早晩、出荷したくなくなる。
それでも需要は自ずから限度があるので、売れる個数を頭に入れながら出荷する。
現在はまだオクラが収穫期に達していないので他の7種類を出荷している。7種類の収穫時間は1時間で終わらせるが、袋詰めに2時間近くかかり、家に帰ってから電熱シーラーで袋を閉じ、単価シールを張り、直売所まで持参するのに合計で1時間ほどかかり、トータルで4時間かかる。最短時間で並べて家に帰るまでに30分はかかる。
つまり、収穫時間は1時間で打ち切りにしないと、袋詰めが2時間で終わらなくなる。
オクラの収穫が始まったら毎日出荷するようになると思う。あまり頑張りたくないが頑張らざるをえない。自分の場合、1月、2月、3月、4月、5月、6月の半年間は直売所に出荷できる野菜が極めてく少なくなり、7月、8月、9月、10月、11月、12月の半年間で稼がなければ、稼げる時がない。そしてこの6か月間のうちでも比較的稼ぎ安い7月、8月、9月の3か月間は自分にとってはかきいれどき。つまりこの3ヶ月間に稼げなければ稼げる月がない。

今年は今のところサトイモが快調。今年から池の水が田んぼに引けるようになったので、水さえ確保できれば何とかなるサトイモを増やす手立ても考えたが、サトイモの出荷は10月20日~年内の2か月間に集中するし、出荷を年明けにまわすとその頃からサトイモの味が急速に劣る。多分、寒さにあたったり、いらぬ水分を吸ったりしてそうなるのだろう。だから尚のこと年内に出してしまいたい。こうなると、ただでさえ忙しい11月、12月に手がまわらなくなる。

10本ほど植えた韓国カボチャは直売所でほとんど売れず、半分はニワトリ行きとなった。ポップ(商品説明)に「ズッキーニ風に食べてください」とだけ書いたが、それがよくなかったかもしれない。


2週間ほど前から、越冬巣箱が画像のような状態になっている。理由は、
(1)暑いから。
(2)巣が伸びて箱いっぱいになリ、ミツバチが外にあぶれ出した。
しかし何の支援もできない。ただ見つめるだけ。
母女王が5月1日に分蜂し、現在は長女が女王になっているはずだが、女王が変わってから産卵が多くなり強群に変身したようだ。採蜜はしなくても継ぎ箱を分蜂時期が終わる5月下旬にしておくべきだった。今となっては遅すぎる。
この巣箱は旧バージョン(昨年度)の巣箱なので、巣門は最下段の横穴の1ヶ所しかないが、新バーション(今年度)の巣箱には、重箱方式の各箱に縦穴も開いている。縦穴があればもっと涼しくなるはずだが。
画像のような状態ではスズメバチに対して全く無防備のように見えるが、強群だとスズメバチも近寄れない。近づきすぎるとミツバチの集団に囲まれて「熱死」させられることを知っているから。
巣門が最下段の1ヶ所だけだと、カマキリがそこに陣取ってミツバチを餌にすることもあるので、他にも出入りできる巣門が1ヶ所はあった方がいい。
この巣箱をこのまま放置すると「夏分蜂」の危険性もあり、分蜂群は近親を避けるために遠くへ飛んで行ってしまう可能性が高く、この時期の分蜂ではオスバチに出会う機会も少なく、箱を引き継いだ次女女王が交尾できずに結局その群を維持できなくなる可能性も高いらしい。だから他所からやってくる夏分蜂やスズメバチに追われた逃去群は大歓迎だが、自分の所の群に夏分蜂されるのは避けた方がいいらしい。