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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  中原 純さん



涙腺がゆるみて涙ふくゆゑに病みて一つの癖となりたり




十年をあらそひ生きし如くにて古き患者と今は呼ばれぬ




十年を生き凌ぎきて残党に似たる思ひに机にをりぬ

(戦争をはさんだ10年を生き抜いて、戦後の昭和25年頃に詠まれた歌だろう。戦中は配給も無く、自給自足の生活で、食べれるものは何でも、草や草の根も食べた。)



古き患者と人に呼ばれる一人にてへらへらと笑むこの寂しさや




5CCの液体が静脈に吸はれゆくこんなに率直にプロミンを信じ




病む吾ら陰惨のみを歌にする常にかくまでは思ひたくなし




隔離より治癩の段階に入りたれば淡あはとして保てり今日も




長く住めば小さき諍ひも吾らにあり顔までうづめ寝る友を見る




年とれば寂しくなると言ふ母の古き手紙を引出しに持つ




君もまた不自由舎を希望し移るとき口ごもり吾に涙見せしよ



中原 純さんの略歴
大正8年生まれ。昭和14年9月27日長島愛生園入園。「水甕」所属。『青磁』(昭和26年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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