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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

時代が農業に求めているのは、土への回帰と癒し

   
   
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ヤギの出産、ミツバチの分蜂と4月は楽しみが多いが、農休日のない日が続いている。

1日休むと農作業が滞ってしまう。雨の日は強制的に休ませてくれるが、雨の日にまとめて買い物に行ったリ、家の用事をする。

理想としている半農半Xからはほど遠い。

いくら忙しくても、いろんなことを並行処理していかないと、農業だけやっていたのでは展望が見えない。

ワンパック宅配から直売所出荷へと比重を移しても、作付面積自体はそれほど変えれないということを痛感している。つまり、いずれかの野菜を多くしたり少なくしたりするだけで、総面積は変わらない。

ワンパックだけの時は3月、4月は出荷がなかったが、現在はナバナを直売所へ出荷しているので、少なくとも週に2回、半日はつぶれる。この「しわ寄せ」は大きい。



50代の後半になると「たった50年」ほどの期間と思える。

たった50年前、肉といえば、飼っているニワトリをつぶして食べることだった。牛肉や豚肉が口に入ることは稀だった。

ニワトリは貴重な換金家畜だったので、卵も肉もそんなに食べることはできなかった。卵は週に1~2個、ニワトリを肉にするのは月に2回ほどだった。


大半を輸入飼料に依存している日本の畜産が崩壊しても、そんなに大きな影響はないと思う。輸入できる間は、安い海外の畜産物がいくらでも入ってくる。

世界的な大飢饉で輸入ストップのような状態になれば、20~30羽養鶏が容易に復活して、肉と卵を自給するようになるだろう。鶏肉が口にできれば、牛肉や豚肉が口に入らなくても何とか間に合う。エサも大豆や飼料米(麦)の自給をするようになるだろう。

牛乳が飲めなくなれば、ヤギが容易に復活してくる。その昔、ヤギは貧農の家畜と呼ばれたが、それはヤギが雑草と雑木だけで飼えるためエサ代がかからなかったことによる。


考えてみれば、現代の大規模畜産の方がよっぽど不自然である。不自然と思えるものは、そう長期間は継続できない。

農業経営があまりに資本主義的すぎる。

農業は本来、自給とか、癒しとか、遊びとか、独立自営とか、少量多品目とか、少数の家畜がいる複合経営を言う。つまり、現在の農協が進めようとする農政とは正反対の方向である。

こういう農業にとって、TPPはなんら影響を及ぼさない。

TPPは日本の自給率を支える大規模農業(畜産)が困るという人もいるが、大規模農業(畜産)ほどもろいものはない。鳥インフルエンザや口蹄疫を見ればわかる。台風や大雨、日照り、病虫害による被害が大きいのも大規模農業であり、農薬や化学肥料の多投につながりやすい。

つまり大規模農業(畜産)は反環境的であり、リスクも大きすぎる。

時代が農業に求めているのは、土への回帰であり、癒しであり、「有畜小農複合自給」という小規模農業である。

資本主義的農業は今世紀には必要とされない。
 


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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