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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

林業土木

  
 
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「山道」を作ったり「剪定」をしたりする作業もUさんは詳しい。

ミツバチを見回るために山を上がり下りするようになってから、ここに階段のようなものがあると便利だなあと考えるようになった。

山仕事は終わったし、ミツバチの活動期にはまだ少し日数がある今の時期に、上り下りが急な3ヵ所に4つずつ階段を作ってもらおうと思った。

画像のような、たったこれだけのことでも、ボクはこういう作業が極めて苦手で、どういうふうにしたらいいのか、イメージがわかない。

上りやすいように、単に「トウグワ」で足の歩幅ずつ穴を掘っていけばよいが、それは、緩やかな斜面なら問題ないが、急な場所はできず、階段のようなものがないと、近くの木の根っこなどを手でもって上がらざるをえない。

10日に1回ほどの上り下りなら、さほど必要にせまられないが、毎日となるとやはり不便である。

それでもUさんの援農がなければ、人に頼んでまではする気が起きず、不便は不便のまま、そのまま受け入れて上がり下りを続けたであろう。それが過去何十年にわたって自分がしてきた苦手なことに対する「対処法」だから。


農業高校の林業科では「山道」を作ったりすることも実地で学ぶらしい。ただ、元々こういう作業のセンスがいいのだと思う。ボクは工業高校の機械科を出ているが、機械のことはまるでだめだから。

得意でないことはまるでイメージがわかない。

傍で、急な箇所の階段作りを間近に見て、ああこういう風に作るのかと感心する。

実際に作って上がり下りすると、こんなに簡単に作れるのに、なぜ1年も我慢していたのかと思う。実際、合計で10ほどの階段が1時間余りでできた。

今後、大いに参考になるが、一生の間に階段作りが必要になることはもう出会わないだろう。

ゆるやかな斜面は、単に歩幅に合わせて穴を掘るだけにしようと思うが、お彼岸頃までに、その時間が取れるかどうかわからない。ミツバチが活発に動きだす3月下旬以降は山での作業は控えたい。

農業者は誰も、結構ぎりぎりで、綱渡りのような時間の使い方をして農業をまわしているのではなかろうか。分刻みと言えば語弊があるが、それくらいの動き方をしないと農業はまわっていかないと思う。

上の画像を見ていただくとわかるように、たったこれだけのことでも、不得意なことは手足がなかなか動いてくれない。杭を2本打って、それに1~3本の横棒を渡しただけのものである。右の画像のように石を使った箇所もある。

杭は斜面に対して垂直に打ち込むように・・・
かけや(木槌)は、取っ手の先の方を持ち、左手はすべらせて・・・
穴(階段)は垂直、水平に掘るように・・・
階段の一番下は石を置くとよい・・・

援農してもらった日にお願いする作業は、自分の不得意なことだけにしているが、農業の家庭教師についているみたいである。ラッキー。

Uさんは農業高校の林業科を出られた後、長年公務員生活をされ、現在は家庭菜園をしながら悠々自適の生活を送られているが、御本人曰く「レジャー林業」と称されて、ボクだけでなく他に何人かの、もしくは季節的な「ボランティア援農」をされているようだ。主に剪定作業だったり、シイタケの原木切りだったり・・・。 
 

得意でないことは20年そのまま放置したり、そのままの状態が続いて進歩しない。できないと思いこんだり、手足が動いてくれなかったり、頭が働いてくれなかったりして、現状維持の状態が長く続く。農業は個人事業だから、どうしても必要を迫られる作業でない限りなかなか進歩がない。

つまり農業は本人以上でも以下でもなく、その人の能力ずばりのことが田んぼに表現される実力主義の世界である。

得意でないことが多く、農業能力が劣っているとしばしば思うが、それでも21年やってこれたのは、家族を含め、とりまく環境にも恵まれていたからである。

農業は百種類の仕事があるから百姓と言われるが、何か得意なことや、あまり苦にならない作業があり、それを前面に出して乗り切るしかない。

農業技術が身につかず、特定作物のスペシャリスト型農業はとてもできなかったが、多種類作ってワンパックで送る農業はあまりスペシャリスト型が必要なかったのでできた。それと、都会の顧客が口コミで広がっていく(紹介してもらえた)という幸運にも恵まれて20年続けてこれた。

直売所出荷はもろに「技術力」が表面化してしまうので、自分にはあまり適さないが、残りの農業人生は短いので、バランスを崩しながらしゃにむに突っ込む短距離走のゴール地点のようになだれこんでいくだろう。
 
2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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