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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  田中梅吉さん


暮坂山の星


今日も星は輝いています


入園の日のあの星

ふるさとの柿の木の上に輝く星


あれから五十年が過ぎました

胃も腸も手術しおなかの軽くなった私を

小浅間の星は見つめています


暮坂山の星たちは

人工水晶体のなかで笑っています

県立天文台が建つという

甥からの便り

遠い日の友もきっと

暮坂山の星を見上げてくれているでしょう









ぬくもり


四畳半の炬燵を囲み

療養体験を話した

短い時間の語らいでした


足が痺しび
れて立てなァいなんて

笑い ぬくもり

残していった

看護学生たちからの便り


色とりどりの便せんに

申し合わせたように

小さな文字で

私たちの町へ

おいで下さいと書いてある


夕餉のひと時

私たちに孫があったら

あの娘かな

こちらに座ってた娘かな・・・


子も孫も

もてない星の下に

生まれた私たち夫婦


あなたたちの来訪が

夢を見させてくれました










一羽のつばめ


軒下の電話ケーブルに

朝がた

決まってお喋りにやってくる

一羽のつばめ


ねむい私に

時折ホオズキを

鳴らす音をたてながら

休まず話しかけてくる


山を二つ越え

町を越え

私のふるさとの

田んぼと家を覗いてきたという


夢うつつつばめに話す

きみの目は

そんなに小さくて 

どんなふうに見えるのか


四年前の秋の日

私の目には

人工水晶体が入った


眼帯をはずした日

先生の太い指の指紋

看護婦さんの長い睫毛

はっきりと見えた


病室の白い壁

包布の白さ

窓越しに

紅葉のはじまった

どうだんつつじの葉の鮮やかさ


あの明るさは

今も忘れられない


目も心も混濁してしまいそうな私に

この夏はきっと

よいことがあるからと

つばめは話す




2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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