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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

ある養蜂家を訪問

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友人の紹介で、日本ミツバチ養蜂家を訪問した。気軽に行ったのにかなりのベテランで、少し尻ごみをした。

7群、飼われていた。


ただ、この人のは重箱方式ではなく横箱方式だった。

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重箱方式を寝かせたのが横箱方式で、箱のサイズは重箱とほとんど同じであるが、長さは重箱方式の3.5段の高さ(57センチ)と同じくらいである。ただ、箱の後部を5センチほど高くして、傾斜をつけている。

重箱方式は水平だが、横箱方式のように少し傾斜があると、蜜や花粉の水滴が落ちた時に乾きやすく、夏場の風通しも良いような気がした。一般的には重箱方式が大半のようである。

重箱方式は14センチほどの高さの重箱を上へ上へと重ね上げて、採蜜をする時は、一番上の重箱を針金等を利用して切り裂いて、その箱だけ採蜜するが、横箱方式は長い一つの箱であり、9月に全部採蜜されるそうだ。

どうやって採蜜をするかというと、軽四に採蜜する巣箱を持ってきて、その後ろに同じ空の巣箱を置き、採蜜しながら団扇などで風を送り、蜂を後ろの巣箱に追いやってしまう。つまり、追いやられた蜂群はゼロからまた巣を構築していかざるをえない。9月に全部の蜜を取ってしまっても、その後に越冬用の蜜が蓄えれるのですかと聞いたら、大丈夫らしかった。ただ、成育中の蜂(子供の蜂)などは全滅してしまうのかどうか聞きのがした。 

1回の採蜜で5升(1升瓶に5本)ほど採れるらしかった。初年度は採蜜せず、翌年の9月から毎年1回採ると言われる。重箱方式で言えば3段を一度に採蜜してしまうのと同じである。素人的に考えると採蜜に関しては、蜂のストレスが少なく、子供の蜂も生き残る重箱方式の方がかなり優れているように思った。


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巣箱の周囲に「寒咲きナバナ」がたくさん定植されていた。右の画像はこぼれ種から自生したもの。ナバナには4つの利点があると話された。
(1)蜂が大変好む。
(2)花がとてもきれいである。
(3)人間が食べてもおいしい。
(4)近くを通るととてもいい匂いがする。 


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ミツバチを呼ぶフェロモンを出すキンリョウヘン。3つで少ないことはないですかと聞いたら、一鉢で花茎は10本ほど出るので、小さな容器に水をいれて1本ずつそれぞれの待ち受け箱の前におけばいいと話された。

キンリョウヘンは寒風(戸外)に野ざらしにしておき、2月になったら玄関に入れてちょっと暖かくしてやると、1ヶ月早く咲きだすので、4月上旬の「第1分蜂」にタイミング良く間に合うと言われた。

  
  
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分蜂は画像の桜の木の下部の又になっている箇所にしばしばするらしい。分蜂はよく晴れた日に5分ほどで機関銃のように、巣箱から出て行くと言われる。「1時間~1時間半かけて分蜂」と記憶していたのは自分の誤りだった。こんなに短時間で分蜂するなら、分蜂期には農作業はそっちのけで「待機」するかもしれない。平均して1箱から期間をあけて3群が分蜂するようだ。数年飼っていると分蜂の時期も読めるようになるらしい。

  
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分蜂が少し高いところだったら、5メートルほどのパイプ支柱の先に画像のような袋をつけて、それに受けるらしい。網だとミツバチの足が引っ掛かって死んでしまうからよくないと言われる。

   

ミツバチを飼っていることをそんなにぺらぺらしゃべるものではない。盗難の危険も多いし、できれば半径3キロ以内で飼っている競合相手がいない方が密源確保のためからも望ましいと言われた。

その他、ハッとするような言葉を何度か発せられた。

日本ミツバチと西洋ミツバチでは、チョウチョとトンボほどの違いがある。

採蜜できる量は、西洋ミツバチは日本ミツバチの10倍ほどと言われる。

ネズミモチやクロガネモチという「モチ科」の木が密源に良い。柑橘類やキーウイ、ブドウ、山ウドも密源に良いらしく、たくさんの柑橘類が植えられていた。

ミツバチの嗅覚は犬以上で、世話人を見分けるから、あなたはあまり近づかない方がよいと言われた。

スズメバチは「春の1匹、秋の500匹」と言って、春の女王蜂を捕まえることが大切である。

7群いると、外からやって来る別の分蜂も含めて、毎年20群ほどの分蜂を捕まえれるようだ。

飼い始めの初年度は翌年の春までにたいてい逃げられてしまうので、半分も残っているなら運がいいと言われ、冬期間は外に食べ物がないので逃去は少ないと言われた。

日本ミツバチが好む住まいは、
(1)静かで、農薬等の影響がない所
(2)里山に近く、夏に涼しい所

日本ミツバチの世話は、
(1)つかず離れず(世話をやき過ぎず、放っておかない)
(2)ゆっくりと作業をすること
(3)やさしく声かけをしながら作業をする

ここ2年ほど逃去は1群もなく、逆に、弱い群は野生に放つ(戻す)と言われた。
  


2030年 農業の旅→ranking





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コメント

Yさんは、毎年信州の「日本みつばち祭り」に行かれる勉強家です~(~o~)v

  • 2010/12/11(土) 10:39:57 |
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在65才、農業歴29年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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