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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

菊池恵楓園  富永友弘さん(2)



粥を炊き運び来りし若き君ただそれだけに涙のうるむ




弟は今宵いくらか酔へるらし足萎えわれをうらみ罵る




足の指を二本落ししみにくさを面会にこし妻には言はず




さだかには見えねどわれの臥床まで沈丁花の鉢を妻運びきぬ




老われの眠りは浅くこの夜更け君が義足の音にめざめつ




苦しみの今はなからむと亡骸の燃えゆく音を夜半に聞きゐつ




アララギの届けば君が読みくれきこれより先は誰に頼まむ




姉たちの帰りしあとのさびしきに山茶花の下の冬草を抜く




白内障の手術を受けてほそぼそと出でこし視力にすがりし十年




わが庭を近道してゆく隣の子行きに戻りにわれに声かく




眼球にも痲痺ひろがりてうらさびしただ眼薬の頬を流れる




富永友弘さんの略歴
明治35年熊本県玉名群の農家に生まれる。農業を継ぎ酪農を志すが発病し神経痛のため立つこともできず挫折。昭和26年12月菊池恵楓園に入所。28年から作歌。整形手術の結果、昭和31年12月補助義足により歩行可能となる。仏道に帰依。「檜の影」「アララギ」所属。『陸の中の島』(1956年)『海雪』(昭和35年)『檜影集』(昭和51年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在65才、農業歴29年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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