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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

菊池恵楓園  山本豊繁さん




「お前さへ死んでくれたら」と常に言ひゐし父を幾年憎み来りぬ




三十二年苦しみし傷あるこの足も切断するべくなりて見守る




妻も子もいとひ恐るる療園を汝は訪ひくるるやさしき姪よ




かく楽しき日のまたあるまじとぬかるみを甥と歩みぬ水前寺動物園




吾が遺骨迎へに来るべき姪のため残しておかむこの貯金帳




汝が婚約ととのふ夜を帰り来て納屋の二階に身をひそめたり




手の萎えし妻の背中を洗ひをり老いたる吾の義足ぬらしつつ




わずかづつ肉もり上りくる足裏の傷を鏡にうつして見たり




喘息の発作激しくて吸ふ息にわが咽喉は鳴るよ笛のごとく




店員に義足の太さはからせて三十二年ぶりに足袋を買ひたり




みとらるる身となりはてて遂にわが考へも大方まげて生きゆく




根気よく指のなき手に妻の扱ぐ紫蘇の実の香り室に入り来ぬ



山本豊繁さんの略歴
明治32年熊本県天草生まれ。7歳のとき母、15歳で父と死別。小学生のとき発病。兄に育てられる。昭和26年菊池恵楓園に入園。伊藤保のすすめで昭和28年「檜の影」、29年「アララギ」入会。昭和35年4月20日逝去。享年62。『陸の中の島』(1956年)『海雪』(昭和35年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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