
巣箱を背面から移した画像。
日本の方向性の大きな誤りは、生物多様性会議で「SATOYAMA」を取り上げていることと、農協(農業新聞)が主体となってTPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加反対のキャンペーンを繰り広げていることの二つ。
里山はすでに、利用できるものが何もなくなった。今さらどうしようというのか。里山が日々の生活のための貴重な資源(ライフライン)を提供してくれていた50年前に時代を戻すこともできない。
里山はすでに、イノシシやシカやクマが君臨する害獣王国となり、夜間はとても近寄れない危険地帯である。
すでにどうしようもない状況の里山。今さら何をしようというのか。
TPP反対キャンペーンも時代に逆行している。こんなことをしていたら日本だけ取り残される。


スムシとの攻防で、この巣箱が危機的になっている。それでも、寒さに向かう今の時期に逃去したら自殺行為になるから、このまま冬を越してくれるんじゃないかと言ってくれる人もいる。
ミツバチのストレスも顧みず、毎日のように巣門を開けて「巣クズの掃除」をしているが、それくらい毎日大量に落下している(右の画像)。
大小のスムシの幼虫も落下しているが、ミツバチの幼虫もかなり落下している。
スムシの成虫も左の画像のように、巣の下部に止まっているのが見える。
ハチの数も少なく、巣門からの出入りも、この巣箱だけごく少ない。スロー人さんが指摘してくださったように、このまま消滅してしまうのだろうか。
スムシから逃れるために、塊になっている女王蜂とその一群を別の巣箱に移し替えるのは無謀すぎるような気がするので、このまま状況を見守るしかない。
それにしても、こんなにたくさんの「巣クズ」が毎日落下しているのは、スムシの幼虫が蜜蝋を食べて、そのかすを落下させているように思う。他の2箱はこんなに落下していない。2週間に1度掃除をすれば十分なくらいの量である。


池の土手にはセイタカアワダチソウが満開である。今の時期の貴重な密源のはずなのに、ミツバチの姿は全く見えなかった。

ニワトリは高い場所の止まり木を好む。小さい頃から「工作」が極めて苦手で、この止まり木はUさんの援農で、この品種(岡崎おうはん)を導入する直前に作ってもらった。それまでの18年間は、産卵箱の前に1メートルほどの高さの止まり木を3本設置していただけだった。家畜福祉の立場からは失格。
止まり木を少し工夫するだけでも、ニワトリは随分と楽しんでいるだろう。