あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

菊池恵楓園  石川 孝さん(4)




人の世に生れてかなしうつしみのなまなかにして生れざりせば




十中の六人までが死して出るこの病室にうつされにけり




暑き日は肌もあらはに臥り居りすこやけき人等訪ひくるなかれ




童に蜜柑あたへし下心日毎遊びに来て貰ひたき




痛かりし胸の注射の針あとに手を置きしまま今朝めざめたり




目も覚むる林檎の色や皮むきて食むには惜しきこの贈りもの




庭の木の紅葉の散るを見てあれば一葉は蜘蛛の巣にかかりけり




伸ばす手は薬の瓶に届かざり伸べたるままに吾が眠りけり




手の萎えて久しくなりし此の頃はシャツのボタンをはづしなれたり




夏かけて友は幾人逝きにけむ隣りの寝台またあきにけり




金あれば眼鏡を買ひて労りしこの眼ほとほと今は見えざる




石川 孝さんの略歴
明治39年熊本県人吉町生まれ。小学校卒業頃から兆候が現れ大正12年10月28日九州療養所入所。大正13年4月頃から内田守人に師事。失明、気管切開。昭和4年5月アララギ入会。土屋文明に師事。カトリック教徒。昭和5年4月9日没。享年25。『檜の影』第一集(大正15年)『檜の影』第二集(昭和4年)『檜の陰の聖父』(昭和10年)『九州療養所アララギ故人歌集』(昭和15年)『三つの門』(昭和45年)『ハンセン病療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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