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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

水道格差時代


卵など少し産んでくれたらよい。

エサの食いが少々多くても構わない。

飼いたいニワトリは、羽装が美しく、かつ、オンドリの鳴き声が美しいニワトリなのに、こんな品種はどこを探してもいない。

つまり、エサをあまり食べずに、卵をバンバン産むニワトリに改良されてしまったのだ。

本当につまらない。

我らのような、30羽飼い(メス28羽、オス2羽)の家庭菜園型養鶏は、産卵率より、羽装や鳴き声の美しさの方に重きを置く。

でも、どこを探しても見つけることができない。

資本主義的価値観では、そういう価値は見向きもされないから。


作物も同じである。5月に生物多様性条約事務局が発表した概況によると、中国では半世紀でイネの種類が4万6千種から1千種強まで激減した。日本でも、いまやコシヒカリとその親類の品種が圧倒的な多数を占めている。(10月8日、朝日新聞)


子供の頃には、雨避けがないトマトでも病気がきたりせず、毎年夏には口に入ったのに、今は雨避けがないとすぐに病気がくる。

ナンキンはどこでも育つ強い作物というイメージを持っていたが、ナンキンを作り初めてから、ナンキンとはとても「きゃしゃな作物」という認識に変わった。「うどんこ病」の発生しない品種はないのだろうか。

必須野菜であるタマネギには、収穫期直前に必ず「ベト病」が発生するし、ジャガイモには、収穫期直前に必ず「疫病」が発生する。これらも「収量」だけを追い求めた結果ではなかろうか。

収量は3分の2ほどでいいから、ベト病や疫病の少ない品種がほしい。現在の品種は、収量を圧倒的な価値基準とし、農薬の使用を前提にしている品種も多いような気がする。 
 


水道格差時代 (朝日新聞、日付不明、橋本淳司)

家事用20立方メートルの水道料金では、最も安い山梨県の富士河口湖町700円に対し、最も高い北海道夕張市は6048円で、10倍近い格差になる。

人口や財政面で不利な地方の水の方が「まずくて高くなる」ケースがある一方、利用者1人あたりのコストを安くしやすい都市部では「安くてうまい水」を供給できる可能性がある。

水道料金はなぜ全国的に値上がりぎみなのか。

第1要因・・・維持管理費の重み。原水の汚染が進み、従来の浄水法では対応できず、巨額の投資が水道代に転嫁された。

第2要因・・・地下水の利用。工場、ホテル、病院などの大口利用者が井戸を掘り、地下水利用に転じると、収入を失い値上げにつながる。

第3要因・・・巨大ダム建設のツケ。工業用水需要が伸び悩み、事業を支えるために想定した水道料金では採算が合わなくなった。

第4要因・・・人口減少。過疎地では、利用者減が収入減となり、値上がりにつながる。



上下水道 借金大国揺るがす「爆弾」

上水道は高度成長期~90年代に集中的に整備が進んだ。施設の総資産額は約40兆円。

この巨大な社会基盤(インフラ)が疲労している。厚労省の研究会は施設の更新費用が現状の5、6千億円から10年後には8千億円前後になると試算する。

下水道も同じだ。これまでに90兆円が投資されたが、経年劣化が進み、89年以降、毎年4千件以上の管理施設の老朽化による道路陥没が起きている。国交省の予測では、改築更新費は20年頃に事業費ベースで1兆円規模になる。

いまに水道税を取らないと財源がない時代がくる。(朝日新聞、2009年2月21日、丹羽宇一郎)


上下水道だけではない。

老朽化する道路や橋などのインフラの更新にかかる費用が今後50年間で190兆円に達する、との試算を国交相がまとめた。2037年度には、維持管理と更新に必要な費用を公共事業予算で賄えなくなり、耐用年数を過ぎた道路や橋がそのまま放置される恐れもあるという。

高度成長期に集中的に整備されたインフラの老朽化が一斉に進むため、29年度には全国の橋、河川管理施設、港湾岸壁の半分が完成後50年以上となる。(朝日新聞6月17日)


産めよ増やせよの時代だった。ほとんど車も通らない山奥に、立派過ぎる道路が、これでもかこれでもかというくらい走っている。これを広域農道という。

今、カネ回りがいいからと言って「家を新築する」のといっしょ。10年後、20年後も安定した収入が得られるかどうかはわからない。

民家のまばらな山村にまで、「なぜ下水道が必要なのか」と思う。個人でする合併処理浄化槽で十分だったはず。土建国家、日本。

結局、財政事情の悪化で、下水道事業は抜本的見直しとなった。下水道が来た集落が高いカネを払わされただけ。

農業集落排水事業は、農水省と県の補助を受けて整備している農村下水道のことである。最初の頃、農業集落排水事業とは何のことかわからなかった。田んぼの水の排水のことかと思っていたら、何と下水道のことだった。下水道と統一した呼び名にすればいいのに紛らわしい。下水道は国交省の管轄で、農業集落排水事業は農水省の管轄なので呼び方が違うようだ。ちなみに上水道は厚労省の管轄。

何で管轄がばらばらなんだ! これを縦割り行政という。
 
農業集落排水事業の1世帯あたりの建設コストは、一般的に下水道の4倍、合併処理浄化槽の7倍とされる。既存施設についても「使用料だけでは維持管理費も賄えない状況」(岡山市水道局)(山陽新聞2004年、日付けは不明だが、これは6年前の新聞の切り抜き)
 
これだけいろんな事実が赤裸々となり、財政も逼迫しているのに、瀬戸内市の一部では下水道工事が現在も進行中。いったん走り出したら止めれないのが行政事情。

 
2030年 農業の旅→ranking



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コメント

薩摩鶏は美しいですよ~(~o~)v

  • 2010/10/13(水) 06:46:10 |
  • URL |
  • スロー人 #qbIq4rIg
  • [編集]

私は Y氏の飼っておられるロード アイランド
レッドが ぴかぴかして一番きれいだと思い
ます。真っ黒なのもきれいです。コーチンも
独特の黄土色がきれい。

  • 2010/10/14(木) 16:42:58 |
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  • #-
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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