
前回は4日間で62匹だったが、今回は6日間で52匹を仕留めた。まだまだすごい威力を発揮している。前回と同じく仕込み液は、
砂糖大匙・・・・・・・・・・4~5杯
水・・・・・・・・・・・・・・・・180cc
グレープジュース・・・・180cc
米酢・・・・・・・・・・・・・・・・50cc
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・50cc
イチジクのかけら・・・・・・少々
まず、ジョウゴに砂糖を入れ、流し込むために水を入れ、同量のグレープジュースを入れ、米酢と酒を入れる。180ccというのは200ccのカップを使うので、こぼれないように180ccにしている。
これでちょうどペットボトルに適量(4分の1ほど)になる。
今日は雨が降ったりやんだりしたせいか、スズメバチがあまり来襲しなかった。それが幸いしたのか、ミツバチは頻繁に出入りしていた。今は「密源」が豊富なのかも知れない。
本来、野生の昆虫なのに、人間の作った重箱を積み重ねたような箱を気に入ってくれる。
巣門から出入りしているミツバチを見ていると飽きがこない。今でもこんな状態だから、4月10日~5月20日頃までの毎年の「分蜂期」には農作業どころではなくなると思う。
単純化、標準化、インターネット化されていたから、「自分にも飼える」と思った。ミツバチを飼っている人をこれまでに3人知っていたが、どの人のも「特技」に見えて、「自分にも飼える」とは全く思わなかった。スロー人さんの巣箱を見て初めて「標準化」された巣箱だと感じた。
ヤギ、鶏、蚕も「標準化」されれば、もっと簡単に飼える。
ヤギ2頭・・・1メートル四角の小屋が2つ、2~3アールの放牧場(メッシュと竹と杭で囲う、もしくは電柵を使用)。
鶏・・・4坪半の簡易鶏舎にメス25~30羽、オス2羽(オスは住居が近いと鳴き声がうるさく飼えない)。
カイコ・・・桑の木の量で決まるが、多くても150~200頭ほどの予定。
やっと、田んぼのトータルプロデュースができるようになった。専門作物を持つことが不得意で、いろんなことに手を出したから今がある。これこそ田んぼの多様性。
野菜も多種
ハーブも多種
果樹も1~2本植えの多種
鶏、ヤギ、ミツバチ、蚕
鶏は出荷できそうにない規格外野菜をすべて平らげてくれるし、ヤギは草や木の葉だけで餌代がいらず風景を作ってくれる。ミツバチは森の中で長時間楽しませてくれる。蚕はすでに伝説の昆虫。
果樹を植えてもカラスがほとんど食べてしまうので、カラスが狙わない果樹を中心に多種類を植えている。モモ、ナシ、リンゴ、ブドウなどの技術系の果樹は植えていない。カキ、キーウイ、ハッサク、イチジク、スモモ、ブラックベリー、ウメ、ユスラウメ、ユズ、キンカン、ビワ(ヤギ・ミツバチ用で実採りは難しい)、カリン、フェイジョアという放任栽培でも口に入りやすい果樹を植えている。
農業年数の少ないうちから、できれば並行処理した方が田んぼのトータルプロデュースができる。自分の場合はハーブは8年後、果樹は4~5年後からであり、鶏だけ就農1年後からだった。

電柵のゲートの下に、道をさえぎるように竹を置いている。朝うっかり軽四でつっこんでしまうことがあるし、知らない人だと、電柵に気づかない場合もあるので、それもあって竹を置いている。
「雇用農業」ほど役に立たないものはないと思う。やはり農業は自営でないと農業の意味がない。自営なら、30分間隔ほどで次々と違った農作業(動作)に移れるのでほとんど疲れないが、雇用農業の場合、2時間以上も同じ農作業(動作)を強いられることもあるのではなかろうか。これでは身体的な疲労が大きい。
今日の朝日新聞に「日高敏隆(動物行動学者)の口説き文句」という本の書評が載っていた。日高敏隆によれば、『博物学は思想であって、技術ではない』、『自分が本当に大事だと思ったら繰り返しなさい。そうしないと人には伝わらないよ』
この2つのメッセージは目から鱗だった。そして自分に置き換えて、
『農業は思想であって、技術ではない』、『ベーシック・インカムを繰り返し唱えよう』
田んぼのトータルプロデュースは「思想」。農業は「技術」というよりも「生き方」。