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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  松本茂子さん




療園に行くなと泣きし子供たちも今はそれぞれ親になりたり




面会に来し娘の話つきせぬに時計は夜の十二時打ちぬ




麻痺の手に絞りきれず干す肌着よりいまだに雫滴る音す




弱き眼に見えるは白衣の姿のみ挨拶すれど誰か解らぬ




格子柄あかるき色の炬燵掛に親しみながら一人のわが日日




夢かとも思ふ療園の様変わり鉄筋コンクリートの部屋にわが住む




母よりも二十年永らえし我なるかただ病に苦しみ日日を過ごして




新しき足の補装具我が履きて畳の上を暫し歩みぬ




麻痺の手で宵宵に床を敷くことも老いに入りては重労働の如し




故郷の話聞きおり受話器より代わる代わるに子と孫の声




静かなる日暮の一とき個室にて声かけて手足の運動始む




遠く離れて思うばかりの孫六人すでに次次中学に入りぬ




松本茂子さんの略歴
大正5年生まれ。昭和29年栗生楽泉園入園。「高原短歌会」所属。『凍雪』(昭和63年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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