FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  臣木 至さん



義妹母子のみづから死にし原因にはわが強制収容のことも関はりありき




双手にて鋏持ちつつ摘み落す葡萄の房を妻は籠に受く




うす墨の色に暮れゆく浅間山見馴れて古りぬ齢もやまひも




手術室より運ばれてくる妻の足短かくなりしは衣にかくれゐし




冬の日のまだあるうちに夕餉して咳こみあぐる長き夜となる




妻の骨二つの壺に納むるに箸持てぬ我は手にて拾いぬ




二級一種の障害者手帳手に受けて束の間にしてさびしくなりぬ




人の足わずらわせ
こい一尾買いぬわが衰弱をいやさんとして




帰り来てひとりの食事つくるべく葱抜きに出づ月夜の庭に




看てくるる人なき今はいささかの風邪にもわれは宵早く寝る




七年前の赤城はつつじの盛りなりき今日孤りゆく冬枯の沼べ




庭先に若松の芯太ぶとと伸びゆく見ればすがり生きたし




三十年持ちゐし覚悟崩れゆく或いは死病と思う病床に



臣木 至(山科信夫・牧野西夫)さんの略歴
明治40年2月16日生まれ。はじめ全生病院入院。昭和9年「武蔵野短歌」創刊時には牧野名で編集委員。昭和17年12月16日栗生楽泉園転園。「アララギ」所属。「高原」の編集にも携わる。昭和51年10月3日没。『山霧』(昭和41年)『冬の花』(昭和53年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ