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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  名和あいさん




遠き日にオルガン弾きしわが手萎えて今かつがつに鉄琴を打つ




今は亡き母が縫いくれし白足袋を包紙替えてまた仕舞いたり




寄贈されし栗色の木琴弱き眼に見やすき窓辺にわれは据えおく




今日逝きし人の布団が時雨の雨かかれるままにまだひろげあり




癩者の遺体拭い給うリー教母にわれも手伝いて仕合せなりき




わずらわしき雑居ぐらしを語り合うことも時には慰めとなる




われの足断ちしを母に告ぐるなと兄ヘ便りせし遠き日思おゆ




伸びしわが植毛の眉はさみ呉るる看護婦の手の温し柔かし




われに残る僅かな機能いとおしとパラピン浴に足をぬくめおり




帰り来てぬぎし義足の筋金は汗にうっすらと曇りておりぬ



名和あいさんの略歴
明治39年生まれ。昭和16年栗生楽泉園入園。「高原短歌会」所属。昭和52年没。『冬の花』(昭和53年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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