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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

蜜蜂、蟻、蜘蛛、カマキリの食物連鎖

 
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今日も10匹以上を仕留めた。飛んでいるスズメバチを網で捕獲して足で踏んづけ、手に取ろうとしたが、網に食いついて離れない。それくらい獰猛(どうもう)である。巣門の板もがりがりとかじる。

威力を発揮しているのが右の画像のペットボトルで作った捕獲器で、3日前に仕掛けたのにすでに4匹捕まえている。ハエ取り紙では留まっても逃げる。蜘蛛の巣に引っ掛かっても逃げるのと同じ。

最近は明らかにボクを狙ってきているのがわかる。覚えられたのかも知れない。それでも防虫ネットと冬用上着で武装しているから大丈夫。

 
 

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この群は最も弱かったのに、今は強群になっている。季節によって違ってくるようだ。スズメバチもこの群はあまり狙っていない。


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最も強群で、ゲットしてから3ヶ月で採蜜したこの巣箱は、今日は何回もスズメバチに襲われたようで、巣門の出入りはほとんどなかった。危険を感じて外に出るのを控えたのだと思う。

 
 

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1ヶ月ほど前に採蜜したこの巣箱は、ここ5日間ほど出入りがごく少なかった。ひょっとして逃げられたかもしれないと何度も心配したが、今日の夕方の出入りを見て一安心した。


ミツバチはいろんなことを教えてくれる。

時間のたつのも忘れて見入ってしまう。

10分、20分、30分・・・そんな静寂な時間を破るようにスズメバチが襲来する。



ミツバチがいるところにはすぐに蟻が来て、

そのミツバチを狙うように蜘蛛の巣ができ、

巣箱にはカマキリがしばしば留まってミツバチを狙う。

そしてお盆過ぎ頃からスズメバチがミツバチを狙う。

ミツバチ、蟻、蜘蛛、カマキリ、スズメバチ・・・一つの巣箱にすくう(集まる)、まさに生物多様性である。


以前、電柵の本体の箱にカマキリがよく留まっているのを画像アップしたが、その意味が今日わかった。電柵のバッテリーを充電しようと取り出したら、何と箱の中に「アシナガバチ」が巣を作っていた。夕暮れに田んぼから帰る時に、夜間だけ電流が流れるようにセットするが、その時によくアシナガバチに遭遇していて、何でこんなところにアシナガバチがいるのだろうと思いつつ、巣があることは気付かなかった。
アシナガバチは蜜などためないはずなのに、ここにも蟻がたくさんいるのを見て、蜂と蟻は共生昆虫?と一瞬頭をよぎった。

このアシナガバチを狙ってカマキリがしばしば来て、柵線には蜘蛛が巣をたくさん張り巡らせていた。

つまりカマキリや蜘蛛は、ボクよりはるかに敏感に蜂を察知していたのだった。

この「食物連鎖」の世界をつぶさに見て、自然界の多様性に驚かされたのだった。


日本ミツバチは森林のミツバチ

西洋ミツバチは草原のミツバチ

日本ミツバチは日本に古来から住みついているミツバチ

西洋ミツバチは明治になってから輸入されたミツバチ

スズメバチの襲撃に対しては、日本ミツバチは集団でスズメバチに襲いかかり、熱殺してしまう。これに対して西洋ミツバチは明治初期に輸入されたため、遺伝的にスズメバチに対する防御方法は知らず、単独で攻撃をかけ壊滅的な打撃を受けやすい。
 
ただ、西洋ミツバチは逃去せず、蜜の量も日本ミツバチの5~10倍ほど採れるらしく、プロの養蜂家が飼っているのは大半が西洋ミツバチであり、「ミツバチ」と言えば西洋ミツバチのことを指すらしい。つまりビジネス的には日本ミツバチは全く採算に合わず「趣味」の領域・・・。

日本ミツバチが集団で熱殺というのは、巣箱の中に入られたらの話であり、スズメバチが突然現れ、巣門付近のミツバチを1匹ずつ狙い撃ちにするのは防ぎようがないみたいである。

自然界の均衡を保つ上でも、草食系の日本ミツバチが肉食系のスズメバチにある程度やられるのは仕方がないと思う。ただ、あまりに頻繁に巣箱を襲われたり、巣門周辺の板をがりがりかぶられては、安住できない。そんな身の危険が頂点に達した時に、女王蜂が指令を出していっせいに逃去するのではなかろうか。

だから、毎日1~3回の見回りをして、その時にスズメバチを叩くのは、逃去を防ぐ大きなポイントと思う。探索バチが一生懸命に逃げ場を探していても、ここが一番安全な場所なのだとわかってもらう。


日本ミツバチに関しては西洋ミツバチほど、レンゲや菜の花等の密源にこだわらなくてもいいようだ。人間にはまるで目立たない木の花を主な密源にしているようだから。

最も心配なのは、「ナラ枯れによる農薬の空中散布」の問題。ナラ枯れが目立つようになるとこの問題がいずれ浮上してくる。松くい虫と同じ流れになるような気がする。

まだ若かったし、農業が忙しすぎて、松くい虫の空中散布に反対するエネルギーはなかった。

しかし、今は違う。空中散布がミツバチに及ぼす影響を考えたら、時間を割いてでも行動を起こそうと思う。

空中散布よりもっと怖いことは、当地の里山の8割を占めるナラの木が枯れる問題。もしナラの木が枯れ始めるようなことになれば、この地の生態系が激変してしまう。

微々たる力もないが、この冬の農閑期には、
(1)害獣との緩衝地帯を設けるために
(2)ミツバチのために
(3)そして、ナラの木のために
下刈り(下草刈り)や落ち葉かき、倒木や枝打ち等の山仕事をしようと思う。


2030年 農業の旅→ranking


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コメント

 取り逃がしたスズメバチは襲われた状況を覚えています、気を付けないと逆襲されますよ。
 スズメバチは必ず仕留めましょう~(~o~)v

  • 2010/09/15(水) 21:11:47 |
  • URL |
  • スロー人 #qbIq4rIg
  • [編集]

お初です
我が家でも分蜂した蜂を3箱かっています。昨日もスズメバチを退治したばかり、なんか親近感がわきます。

  • 2010/09/15(水) 22:55:43 |
  • URL |
  • やさい玉子 #X.Av9vec
  • [編集]

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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