あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  本間きよしさん(1)




紅葉は

明るくて赤い

凍えるほどに孤独だ


赤い海のささやき


ああ

それは消えるために

燃えたつのです









豆ちゃんのうた
━━ある重症患者の手記より


豆ちゃんとは白衣の乙女です

笑うと躰全体がぴちぴちとはぜる

昨日も今日もギスギスとしたベッドの中のオアシスです

よどんだベッドの中で

豆ちゃんの赤い頬が

黒い瞳が

きらりと光る

つかれた人に安息を

孤独な人に母親を


豆ちゃんとは白衣の乙女です

とざされ衰えた肉体の影が

生命をつかむ

その白い羽ばたきながら

くすぶった澱みをかきたてて

明日を胚む










声帯


灯火の風は白い階段を浸ませて

浅間の嶺に消えた

湯の町の灯は葉ずれに強く流れ

ゆがんだ顔に

しずくがふきあげる霧の中で

私はぶよぶよした紫の手に

よごれた紅葉をまさぐった


木葉は音もなく散って

腐った松かさの様な脚に

コッカニンの口は歯ごたえのない音を

立てて喰いついてゆく

私に遠く


七年間のサナトリウムに肉体はボロボロになってしまった

よどんだ泥の中で

もう鳴る事のない声帯を踏みつけながら

私は歌った

  異教レプラ

  お前は生きている

  真赤な血は音を立てて流れている

  眸は美しく微笑んでいる


声は

細く細く

大きく強く

山峡に
こだましていった。



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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