FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  桜井哲夫さん(2)



天の職


お握りとのし烏賊と林檎を包んだ唐草模様の紺風呂敷を

しっかりと首に結んでくれた
 
親父は拳で涙を拭い低い声で話してくれた

らいは親が望んだ病でもなく

お前が頼んだ病気でもない

らいは天が与えたお前の職だ

長い長い天の職を俺は率直に務めてきた

呪いながら厭いながらの長い職

今朝も雪の坂道を務めのために登りつづける

終わりの日の喜びのために








 


津軽の子守唄


病室の廊下に盲目の老人は

背中を丸め日向ぼっこをしていた

枯葉が一枚老人の膝の上に駆け登った

老人は枯葉を掌に遊ばせ囁きを聞いた

木枯しが老人の掌から枯葉を奪った

枯葉の足音を追いかけながら

老人は古里津軽の子守唄を歌った

療養所夫婦の間に生まれ

標本室の棚で泣くわが子の声を木枯しの中で聞いた

26歳でその子の母は死んでしまった

老人はかすれた声で歌った

故郷津軽の子守唄を

泣くなよしよしねんねしな

泣けば山から蒙古来る 
 


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ