あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

身延深敬園  島田正夫さん




追憶の彼方にいまだ消え残るいとけなき日の吾の恋しゑ




花曇る空を梢はさす如く重たく開く木蓮の花




襲ひたる鷹を逃れし小鳥らの辛くも藪中に凝りてすくみぬ




吾が病ひ諦め居れど時にして耐へ難きまで悲しみ湧けり




屈まりて菊の挿芽をする友のそびらに搖らぐまだら木洩日




芽生えたる命思へば蝦夷菊を間引くわが手のにぶりがちなる




いとけなき頃別れ来しあの吾子が便り呉れしか初の便りを




炎天に立ちて石運ぶ軽症の友が裸身に汗の光れる




今宵ふる雨に入り来し馬追か間近くききて愛しかりけり




莢のまま乾せる小豆の折折に秋陽にはぜる音のかそけさ




幾年月此処に育ちしか此の老樹新舎を建てむ材に倒すも




臥したれど負けし将棋の駒の位置目に浮かび来ていねがたく居り




わが膝にとまりて蝿も早春の陽を愉しむらむかじっと動かず




庭掃けば土の匂ひの親しさよ二歳ぶりに足の傷癒え




吹雪く日を軒下に来て餌をあさる雀にそっと飯を分けやる



島田正夫さんの略歴
身延深敬園。『河鹿集』第二集(昭和28年)『河鹿集』第三集(昭和33年)


2030年 農業の旅→

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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