あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  宇津木豊さん



ゴブランの池



そこは

蛇ガ原といっていた

草深い凹地に一つの池がある

人呼んで

ゴブランの池と云う




そこに神のみ使い役であった

大きな白蛇がいた

その名をゴブランと呼び

今もなお池の岸辺に

蛇塚がある


夜々

かずかぎりない星屑が

ゴブランの池に

落ちこぼれ

耳うるさく

ガオガオ

ガオガオ と

蛙どもは泳ぎ出て

一つひとつの星屑を

食べちらしてゆく


カラカラに乾ききった

私の病体を

いくたびかこのゴブランの池に

捧げんとしたが

黒ぐろとした水の深さに

いきじなくも

ただおののくだけ


風強き今宵

ふるさとのゴブランの池に

草々はゆれうごき

蛙どもは

池面にむれつどい

音たかく

ザザザザッ と

しぶきをあげる


ガオガオ

ガオガオ

遠いふるさとの

ゴブランの池に

私の想い出は

今も

幼なき日のままに。



宇津木豊さんの略歴
1911年愛知県生まれ。1937年全生病院に入院。園内で詩作を行う。没年不詳。



2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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