あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  国本昭夫さん(1)



晩秋の午後



僕らは

何も語りあってはいなかった。


あなたは沈んでゆく夕陽を見ていたし

僕は遠い日の事を想い浮べていた。


いろいろなものが僕の中を通っていきました。


どこかの空で僕の過去が埋没され

どこかの空で僕の未来が生れているのでした。


僕は再び家郷へは帰るまいと

思ったりした事が幾度かありました。


悲しいことは考えまい

今日は明日を 信じようと。


「死ぬ」とは言うまいと思いました。

僕の偽りが永遠であるようにと

僕は少しばかり涙を流したのです。


淡い感傷 淡い夢。

僕は僕の中のあなたを

いつ知ったのだろう。


僕らは

もう永い間黙っていた。


生まれた時からの宿命など何も考える必要はなかったのです。

僕は僕だけ、あなたはあなただけでした。


所詮、感じる以外にはなかったのです。


病院の窓を

風が吹き 鳥が云った。


今日も 僕らは

何も語りあってはいなかったのです。




2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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