あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  甘露寺和郎さん




いつも

冷たく 冷たく

群星に濡れて透徹する

石の心境でありたい。


転せば

遠雷のとどろきのやうに

地軸をゆする

石の情熱でありたい。


どこに捨ておかれても

ありのままを満足して

蒼空に深く瞑想する

石の信念でありたい。








悲しき事実

詮もなく柱にもたれ

闇の明け暮れの空虚しさ。


空に腕をふる、くねくねと手がある。

立ち上る、よろよろと足がある。


目隠しされた童の遊戯にも

ひとしい愚かな仕草だ。


ああ だが

かりそめの鬼には

純心をたたく童の手が

神様のみ声のやうに

なってゐた。呼んでゐた。








或る恐怖


かめに注がれた水が

流れを求めて

ざぶざぶと泡立ち乍ら

かけに、かけ廻る。



その泡が

降りそそぐ日光を

ぴんとはね返してゐる。


やがて

静まった水面に

一匹の蛾が浮んでゐる。




甘露寺和郎さんの略歴
全生病院に在籍していたと思われるが、甘露寺和郎はペンネームと見られ、詳細は不明である。1935年刊行の『野の家族』には故人とある。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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