あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  鈴木和夫さん(3)



少年療の頃より四十年はや過ぎつ病みて残るは盲ひの四人




納骨の式の短く終りたり銀杏の実ひとつ音立てて落つ




柿の木に登りて広き空を見しわが故里に病みて帰らず




待ち待ちてゐたらむ母に抱かれゆく葉桜のかげ友の骨箱




治療棟まで道はやうやく覚えしと白杖拭きて友のつぶやく




昭和八年八月一日六人の患者逃走すわれのみ残る




逃走の長き一夜を過ごしたる松の根方の忘れえなくに




盲ひたるより膝たたき身をゆする己が仕草は喜べるとき




わが怒りいつか悲しみと変りつつ盲の立場故黙して居りぬ



鈴木和夫(和男)さんの略歴
大正6年1月20日愛知県三河生まれ。昭和6年尋常小学校卒業、発病。昭和7年1月全生病院入院。少年療の俳句サークルに参加。昭和8年8月長島愛生園に移る。昭和11年社会復帰し京都の酒造会社、12年名古屋の選税関係の商事会社に勤務。昭和18年郷里に疎開中マラリアを患い再発。19年全生園に再入院。理髪部に勤務。昭和24年紅彩炎にかかり、25年失明状態になり不自由舎に移る。この頃から作歌を始め、28年6月「国民文学」入社。28年手術により視力回復。昭和33年旅行が出来るようになり、昭和40年、47年、50年長島愛生園をたずねる。昭和52年12月30日逝去。享年61。『陸の中の島』(1956年)『輪唱』(昭和34年)『落ち葉の炎』(昭和54年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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