あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  桜戸丈司さん(3)



暇あれば来りて読みくるる看護婦にベートーベン伝きき終りたり




蚊帳の中に早く入り来て点字のバイロン訳詩を読めば和ごむも




月齢は十八日頃か午前二時ふくろふは寮に近く来て鳴く




星ひとつかがやきて飛ぶ夢さめて枕にひびくこほろぎのこゑ




葡萄の花に雨ふる
あした別れ来てつひの別れとなりし母はも




み歌碑の苔むす園に監房あり癩予防法明治の昔に変らず




淋しきいのちら眠る青葉の園明け近くひとつほととぎすのこゑ




虫しげき夜に来りて少数なるまどゐは狭き部屋にたのしく




かすかにものこる視力を喜びて朝光まぶしき雪に降り立つ




顔にふれて咲きたる長き藤波の甘き香りはむせぶがごとく



桜戸(桜井)丈司さんの略歴
1908年3月新潟生まれ。15歳で発病。草津の聖バルナバ病院に入院。コンウォール・リーの感化でキリスト教に入信。1923年4月20日受洗。霊名ダビデ。1932年11月一夜にして失明。点字を習い短歌を学ぶ。1936年「アララギ」入会。土屋文明に師事。1941年聖バルナバ病院解散、多摩全生園に移る。昭和61年没。『高原歌集』(昭和12年)『陸の中の島』(1956年)『輪唱』(昭和34年)『棕櫚の花咲く窓』(昭和40年)『三つの門』(昭和45年)『開かれた門』(昭和53年)『青葉の森』(昭和60年)


2030年 農業の旅→ranking

このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム