あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  小林熊吉さん(3)



枕辺に兄を呼べども舌もつれ言葉とならず涙溢るる




故里をともに出で来しわが兄ぞ七十九歳に遂に逝きたり




骨堂へ兄納めぬと骨壺を胸に抱へて手を引かれゆく




肉親に逝かれ一人となりしわれ何するとなく寝転びてをり




華厳の滝聴きに行かむと学生がためらひもなくわれの腕組む




その昔使ひ覚えし鍬ありて思はず探る唇よせて




入選の一首一首批評さる選者の言葉しみじみ親し




めぐり来し短歌の時間卓上のラジオひき寄せ座り直しぬ



小林熊吉さんの略歴
大正5年生まれ。昭和11年春徴兵検査で診断。同年全生病院に兄妹三人で入院。昭和21年失明。42年胆石の手術、53年再手術で回復。54年9月から園内の「多摩」誌に投稿。『青葉の森』(昭和60年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『とちの実』(平成元年)



2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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