あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  小林熊吉さん(1)



子ら三人病みて一度に家出づる見送る母の蒼ざめし顔




「やけ起こし馬鹿な真似などするでない」母の言葉今も忘れず




墓石に縋りて泣きし妹よわれも声なく立ちて居たりし




この稲穂実るを待たず出でゆくはただに口惜し去り難き




この田圃見納めなればわが植ゑし稲穂四五本抜きて帰りぬ




ふたたびは墓参叶はぬやも知れず髪少しづつ切りて埋めたり




杖をつき見舞いに行けばベッドより音聞きつけて兄の呼ぶ声




ベッドの傍へもっと寄れよと兄さんは手探りにわれの肩を叩きぬ




山吹の花に触れむと寄り行けば蜂が居るとて引きとめられぬ




おぢいちゃんは目が見えぬかと小学生兎と遊ぶわれに問ひかく




馬に乗り野原縦横に走りたり五十年経し古里おもふ




死にし人捨てし谷よと教へられ杖を抱へて黙祷捧ぐ




一枝の萩折りもらひ病棟の兄に嗅がすと急ぎ来しなり



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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