あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  三村辰夫さん(2)



癒えざれば要なき吾の自転車を婦人用に更へたしと妻は




制服の少女等ならびて病室を外より見て居りみな無表情




妻恋ふも生きゐる証し療庭のサルビヤの朱見まもるひと時




ためらへる吾の醜き指握る妻のその指節くれてきし




武蔵野のここ療園と甲斐の国の妻恋ふ時は距離感のなし




なり振りなく農守りゐる妻なるに夢に逢えば頬なめらかに




胸三寸に納めて和を保つ雑居寮就寝前にすべてを忘れむ




それ程にわが耳遠きか口よせてもの言ふ孫らに時に腹立つ




父と母吾の病ひを知りたるか余り出歩くなとうるさく言ひし




本名を捨てて園名の三十年四村明利の過去は忘れむ



三村辰夫さんの略歴
明治42年生まれ。昭和28年多摩全生園入園。「多摩」「国民文学」所属。『輪唱』(昭和34年)『青葉の森』(昭和60年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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