あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  直木勁さん



ものごしの老いそめたまふ母父にそひつつゆけば癒えたかりけり




暁がたを僻睡まどろみ居たれ執念しふねくもまぶたの傷にくる蝿のあり




死後のことはさもあらばあれ生きつぎてゆく苦悩くるしみを思ひつつゐる




血痰をガーゼにとりて燈の下に見さだめたればまた寝ねむとす




明るくを暗くをなりて雨降れりあかるきときはやや和みをり




吾が背の温みによりてひそみたる蝿もあはれと思はれにけり




古本を売りたる銭がそのままに葬儀の代と残りたるかも




病みの日のつづけばあはれ傍に忘れられたるごとく寝起す




病みの身の嘆かひ沁みて詠み出ずるに世にはばからるそれのみにしては




絶詠
衰へて寝台の上に起きあがり何に極まる思ひといはむ


直木 勁(飯田隠岐雄)さんの略歴
大正7年生まれ。昭和4年多摩全生園入園。「勁草」所属。昭和19年3月10日没。『木がくれの実』(昭和28年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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