あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  碧海以都子さん



疵の臭ひにむらがりて来る蝿の群追ひつつ悲しきわが生きの身は




諧謔のなき生活を淋しみつ夫の好みにわが寄りてゆく




わが指の病み重りつついささかは腫みの退けば指環をはむる




病ひ重れば荒き言葉の一つさへ耐へがたきまでに胸にのこれり




病ひ悪くなりたくはなし髪結ひて廻る作業にわが働けり




クリスマス又回り来る夜夜を遠くあづけある子の服縫ひ急ぐ




焼茄子の甘きに泪湧きし朝容赦なき容赦なき人間世界




病む夫の指示にて野ばら移植しつつ汗を流せり彼岸に入る日




結婚の多き五月なり癩園のパーマ部に忙しくわれの働く




手の上のぶどうの房より這ひ出でて小蜘蛛が朝の童話をつくる




標準より少し小さしと聞くのみの吾子の服を縫ひ上げにけり


碧海以都子さんの略歴
多摩全生園。1928年4月30日愛知県に生まれる。1938年小学校4年の時多摩全生園に入所。一時帰省で故郷の学校に通う。
木谷花夫の妻。『木がくれの実』(昭和28年)『輪唱』(昭和34年)『陸の中の島』(1956年)


あなたが木谷花夫さんの妻だったのですね!


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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