あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  金森契月さん(3)



毒矢



魔神

毒矢を放てり

千に一本の毒矢を━━


吾、倒れたり

一族の

不遇を背負ひて


持てる玉は

打ち砕かれ、身に

幾百の傷をうけたり


吾、千里の

闇を彷徨ひぬ

万に一つの奇蹟を求めて


遂に何物をも得ず

百千の

悲哀に逢ひしのみ


然れど、最後に

吾は、天地に唯一つの

神を見たり


金森契月さんの略歴
『俱会一処』(多摩全生園自治会著、1979 一光社)によると、大正━昭和初期の全生病院短歌会の世話人を務めている。1935年刊行の『野の家族』には故人とある。


強く印象に残った詩だったので、名前は覚えていた。詩はこの一つしか掲載されていない。最後の章の、「然れど、最期に 吾は、天地に唯一つの 神を見たり」は、明石海人さんの「白描」に書かれている、「人の世を脱れて人の世を知り、骨肉と離れて愛を信じ、明を失っては内にひらく青山白雲をも見た。癩はまた天啓でもあった」に通じる。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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