あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  瀬戸愛子さん(2)



盲目の足萎えわれに風薫り庭辺の緑眼に浮ばしぬ




久久に外に出づれば盲導鈴冬の小鳥に声代りをり




医師に対へば何か救ひのある如くわれのまた来し眼科診療室




顔洗ひつつはずれし義眼洗面器の水の底にてまろぶ音する




水洗ひできる材質の点字書があればと願ふ舌読の日日




洗い来てわがベッド脇に置きくるる消毒薬匂ふポータブル便器




寝たきりに終らざりしを幸として病棟を退る車椅子にのりて




癩を病む我を見給ふ父の眼は死ねよと如し生みの子我に




生れ出でしことのあはれを思ひつつ秋に芽生えし朝顔を抜く




薄き眼の顔近づけてはく足袋のコハゼかけ終れば面上げて息吸ふ




眼を病めば為すこともなし雨の日は雨降る音をききてすわれり





不自由舎の吾が生活に正月のおごりと云ひて花を買ひたり




瀬戸愛子(杉田愛子)さんの略歴
大正元年12月生まれ。16歳の学生時代に発病。昭和12年12月多摩全生園に入園。昭和18年から視力が衰え、31年失明。昭和25年頃から数年間、杉田性で「国民文学」に所属し松村英一に師事。失明後作歌から遠ざかっていたが、点字を習得し録音テープによる「読書」が出来るようになり、作歌を再開。『木がくれの実』(昭和28年)『陸の中の島』(1956年)『開かれた門』(昭和53年)『青葉の森』(昭和60年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム