あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  牧田文雄さん



治療棟に吾名呼びつつ寄り来るは退所して久しき教子なりき




目の見えぬ吾妻の為に香り高き水仙を秋に植ゑむと思ふ




病む子らの学芸会のプログラムきき居り教師辞めて七年




幾すじかの白髪言ひつつ刈りくるる床屋は古き吾の教子




慰安金の残りし月が稀にありてバラ植うる鉢一つ買ひたり




紫は病める視力に及ばねど白きあやめが庭に明るし




目を病めば日日に疲れやすくして肩をもみ合ふ妻と吾とは




拡大鏡もわが目に今はすべなくて妻と点字の講習会に行く




間違ひて隣に入りて笑ひ合ふ盲ひのわれの生きてゆく日日




人の都合のみ考えてものを頼む弱き立場ぞ盲ひはわびし




集会に報告の盲会決算書指読できねば暗記してゆく




足許の鉄板鳴れば十字路を曲がりしと知り杖の歩早し




馴らされしものの如くに盲ひわれ介助の不満は耐へて言はざる



牧田文雄さんの略歴
大正元年生まれ。昭和11年多摩全生園入園。園内学園の校長を長く勤めた。「国民文学」所属。昭和30年没。『陸の中の島』(1956年)『輪唱』(昭和34年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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