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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

エンサイの荷姿


戸別所得補償は税金を溝に捨てるようなものである。

なんでこんなに農家に税金をばらまこうとするのか。

30年以上も同じようなことをやってきてほとんど効果はなかったのにまだ続けようとしている。

山村からの人の流出は止まらない。

耕作放棄地も増え続ける。



田舎で生活しようとするなら、その場所で最低限の生活が維持できる必要があり、それには老いも若きも「年金暮らし」しかないのである。

高齢者が残れるのは「年金暮らし」ができるからである。

若い人が残れないのは「収入がない」からである。

若い人に田舎に留まってもらうには、国民年金ほど(月に7万円ほど)の年金が入ってくるようにする必要がある。

こうなれば、働く場所がなく他に収入がなくても、田舎に留まることもできる。


戸別所得補償制度は、既存の農家への補助金であり、今以上の衰退を先送りするには多少の効果はあるかも知れないが、それ以上の何もない。


現役世代にも年金を支払う・・・理由は、いったん失業したら次に正社員になるのは、この国では極めて難しくなっているからである。それと、逃げ場としての農業がどうしても必要だと思うからである。

80万円ほどの年金(ベーシックインカム)が保証されるなら、田舎人でも都会人でも農業が逃げ場になる。

雇用農業では意味がない。

集落営農のような組織型の農業でも意味がない。

農業は一人(もしくは家族)でして初めて、農業の農業のたるゆえんがある。



80万円ほどでは生活できない・・・?

そんなことはない。年がいったら誰でももらえる年金の範囲内で生活せざるをえないし、田舎で一人暮らしなら、80万あれば何とか最低限生きていける。

紹介があれば、借地や借家には全く事欠かないだろう。そして借地料はもちろんただ、借家料も1軒家で1ヶ月せいぜい5~8千円くらいだろう。誰も住まなければ朽ちるだけだから。



現役世代に年金がおりるようになれば、逃げ場としての農業を選択する人が飛躍的に増えるだろう。

夢や生きがいを持ち続けれているのは農業のおかげである。サラリーマンならこういうわけにはいかない。



農業を逃げ場と捉える人は、出荷農業ではなく自給自足型の農業を希望するかもしれない。

この自給自足型農業者こそが、里山を守り、森林や田畑の環境を考え、日本の本当の自給率を支えてくれる。

出荷農業者は、里山より自分の農業であり、田畑の環境問題より田畑の作物の売上である。




農作物の輸入自由化を促進することによって企業や消費者に大きなメリットがある一方、農業者の不利益は戸別所得補償ではなくベーシックインカム(現役世代の年金)で補償すべきである。

戸別補償制度では日本の農業はますますの沈没を待つだけとなるが、ベーシックインカムなら、過疎の山村へ若者を呼び込み、新たな再生の一歩を踏み出すこともできる。

ベーシックインカムが導入されるなら、消費税が20%でも全く問題はない。

戸別所得補償に関わる膨大な事務経費もほとんどいらない。

ロストジェネレーション世代の雇用問題も解決に向かう。

生活保護や母子家庭父子家庭支援、各種所得控除も廃止できる。

ベーシックインカムこそ、雇用と農業と環境を再生するキーワードになる。

ヨーロッパのような資本主義国ではベーシックインカムは必要ないほど各種の社会保障や雇用保障が充実しているが、日本のような資本主義でベーシックインカムがないなら、いつホームレス状態になってもおかしくない。

戦争に至った政治経済システムがきちんと総括されなかったから、戦後も民主主義が育たなかった。

最低限の生活保障もない日本の資本主義とはいったい何だ。

最低限の生きる権利も保障されていない。

経済的な最低限の保障が全くない。



世代間戦争が起こってもおかしくないくらい、若い世代は不利益な状態に置かれている。

世代間に平等に分配するためにも、現役世代の年金(ベーシックインカム)は当然の権利だと思う。

ベーシックインカムという一つだけをマニフェストに掲げる政党がなぜ出てこないのだろうか。

「ベーシックインカム党」。

今は少数派でも10年後はメジャーになる可能性もある。

 


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ハーブティ用ハーブは6種類で組み立てているが、画像のレモンバーベナは入れていない。レモンバーベナは日持ちがしないので、2日目の夕方には葉が黒ずむことがある。他のハーブなら、早朝収穫すれば4日間ほどは十分見栄えもよい。

しかしレモンバーベナは特に香りがよいので、ワンパック野菜を送る時だけ、サービス品として入れている。
 


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レモングラスは画像のように「カヤ」のような姿なので、収穫の時に上部から10センチほどずつ2~4分割しながら収穫する。このような収穫をしないと袋詰めの時に不便である。


出荷できる直売所が30分以内の距離に少なくとも4~5店はないと、直売所へ出荷するメリットはない。

つまり、直売所を選択できる状態がよい。

その中で売れる直売所を選んでいく。

直売所も過当競争の時代である。

品ぞろえが悪ければ顧客は減るし、顧客が減ってあまり売れなければ、生産者も減る。

だから、好循環になるか悪循環になるかは、紙一重だと思う。



ボクは引き立て役。

トマト、キュウリ、ナスビ、ピーマン等のメイン野菜の傍らで、需要の多くない野菜を少量出していくという感じ。

それでも直売所では品ぞろえが大事なので、ボクのような生産者も必要になってくる。

つまり、主役を支えるためには脇役が必要。

だから直売所での居場所はすでに確保している。

しかし、ボランティアでしているわけではないから、あまり売れなければ引かざるをえない。



主役は主役どうし、競争も激しいようである。

ボクは主役のような野菜はとても出荷していく自信はないので、脇役の野菜で勝負していくしかない。

ところが、主役も脇役もよく売れて、売れ残りが少ないのが備前市のスーパーの直売所。

ボクは7人目の生産者として入れてもらった。

8人目の生産者はスタートしてまだ2年目の30代半ばの若い生産者であるが、今日は大量のトマトを出荷していた。

他にトマトを出す人は3~4人いて、売り場面積に占めるトマトの割合は大きく、これだけのトマトが「はけれる」のだろうかと思っても、次回にはほとんど売れ残っていない。

ボク以外は若い農業者で、うち2人は完全無農薬無化学肥料の野菜である。

品ぞろえもよく、今日は、セロリ、アイスプラント、オカヒジキ、スイスチャード、モロヘイヤ、ズッキーニ、トウモロコシ、アスパラ、イタリアンパセリ、スイートバジル等もあった。

ボクが出荷したのは、エンサイ、青シソ、ハーブティ用ハーブ。


今日は他の直売所3ヶ所へも出荷したが、1ヶ所の店長が、エンサイの荷姿がこれでは見栄えがよくない。他の生産者の荷姿を参考にするようにと言ってくれて、比較して説明してくれた。その生産者は、エンサイの茎の太い所(硬くて食べれない)は少なく(つまり短く切り戻していて)、かつ茎をまとめて野菜結束テープできちんと留めていた。

その生産者が店長に、荷姿を説明してあげてと頼んでおいてくれたのだった。

野菜結束テープで留める所までは真似ができなくても、太い茎の部分はもう5センチ切り戻しておくことが、購入してくれる人への親切であり、切り戻しておけば「茎の太い所は食べれません」と売り場の人に説明してもらう必要もない。5センチ短くすれば、袋の上部を電熱シーラーで閉めることもできる。



ホームセンターの直売所には昨日、エンサイを7袋置いたが、今日見たら全部売れていた。だから新たに12袋を置いた。ただ、青シソは2袋しか売れてなく、ハーブティは全く売れていなかった。

エンサイは「足が早い(日持ちがしない)」ので、今日と明日の2日間しか置けない。これがスーパー等で流通しない大きな原因だと思う。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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