あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  山口義郎さん(2)



遺骨すらわが家に帰る身にあらずある夜の夢に覚めて歎かふ




組ませたる手に数珠かけて妻といへどすでに厳しき隔りにゐつ




持ちてゆく花に柩におく花に
き来る蝶の白きむらがり




箸おけばゐざりて壁に凭るのみの一日も昏れて君は寝につく




枕辺に呼鈴を置き聖書おきて青年君が浄きまなざし




他人に勝る何がありやと身を責めて夜深きに坐す吾とわが影




この坂を背負ひ下りて十日後に死にたる妻よ昨日の如し




この浜を背負ひゆきたる体温が身に甦る今日を来りて




つぎつぎに眼に追ひてゆく骨甕の名札の文字はまさに吾が妻




吾のみにかさむ消費を疑はず妻がつくろふぼろぼろの足袋



山口義郎(常国)さんの略歴
昭和9年9月10日長島愛生園入園。「国民文学」所属。昭和10年から29年「愛生」に寄稿。初期の愛生歌壇を担う。『楓陰集』(昭和12年)『青磁』(昭和26年)『あらくさ』(昭和30年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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