あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  三島稔夫さん



隣室の老死にゆきて無花果をとるものもなく蜂のまつはる




ふふみたる水飲み込まんと面あぐる吾の仕草は鶏に似る




長かりし冬の寒さに耐へながら個室に生き抜きぬ蜘蛛と蝿と吾と




麻痺しるき躰に熱のこもりきて犬の如く吾は口あけてをり




いつの日に病む寂しさの消えなむか繃帯白き白き吾が手よ




幾年を秘めて来りし吾が戸籍証して障害年金受けむか




妥協せぬわが性寂しと思ひつつ岸にただよふ藻屑見てをり




硝子戸の桟がおぼろに見えてゐる視力確かめ部屋の灯を消す




治癩薬飲めば心の安らぎて惰性のごとく生き来し三十年




わが視力漸く届く路上より人らがとび出すごとく歩みくる




百舌鳴きし山の上なる空青し病む眼ながらにわが視野も澄む



三島稔夫(溝渕嘉雄)さんの略歴
昭和18年11月26日長島愛生園入園。「潮汐」所属。『風光』(昭和43年)『海光』(昭和55年) 歌集『南天の実』(平成16年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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