あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

キンリョウヘンと日本ミツバチの特異な関係


(2011年2月5日の新聞記事)

 春にかけ、各地でランの展覧会が開かれる時期だよ。ところで、観賞用に育てるランには、コチョウラン、シンビジューム、カトレア、デンドロビウムなど多くの種類がある。野生種まで含めると、一節にはその総数は2万5千種。花を咲かせる植物の約10分の1を占める計算となり、植物の中で最も大きなグループだ。なぜ、こんなに種類が多いのだろう?

 それは、ランが進化する過程で、花粉を運ぶ昆虫とランの間に1種類対1種類の関係を作ったからさ。つまり、受粉昆虫の数だけ、ランの種類が増えたということなんだ。

 植物が種子を作って子孫を増やすためには、昆虫に花粉を運んでもらう必要があるのは知っているね。たいていの花は、複数の種類の昆虫が運んでくれるけど、ランの場合、ラン1種類に対し昆虫1種類だけ。1対1の方が、他の種類の花粉が紛れ込まず、効率がいいんだ。

 しかし、1種類だけの昆虫だけに花粉を運んでもらうためには、花の色や形、香りなどを、その昆虫向けに特別にあつらえる必要がある。赤い花が好きな昆虫には赤い色、体の細長い昆虫には細長い花、というように。その結果、ランにはたくさんのさまざまな色や形の花が生まれたというわけなんだ。

 生物が進化することを初めて発表したダーウィンも、このことに気が付いていた。マダガスカルには、蜜をためる30センチもの細長い筒を持つアングレカムという大きな花がある。これを見たダーウィンは「細長い口を持つ昆虫が必ずいるはずだ」と予言。そして彼の死後、30センチの細長い口を持つガが、実際にマダガスカルで見つかったんだ。

 美しいランの花と昆虫の間には、人間の知らないたくさんの秘密があったんだね。


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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