あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

我流  キンリョウヘンの育て方


(1)5月連休頃、花茎は全て切り、必要なら、後は一輪挿しにする。

(2)肥料を与える期間は花茎を切った後~9月末まで。その間はナタネカスの置き肥えを常時、5号鉢なら5個ほど置き、1ヶ月に1回取り換える(そのまま置くと目詰まりするので取り除く)。加えて週に1回は液肥を散布する。

(3)土は市販の「シンビジュームの土」を使う。コメリで買うと600円弱。

(4)10月に入ったら肥料は一切与えない。与えると花芽がつかない。

(5)キンリョウヘンは水を好むので、厳寒期でも1週間に1度は水(ぬるま湯)を与える。夏場は毎日、他の時期は4~5日に一度でいいが、花芽の伸長する2月20日~3月末は3日に1度は与える。

(6)梅雨の雨はいくらあててもかまわない。

(7)5号鉢より一回り大きい6号鉢の方が、水やりが少し遅れても致命的とならず、花芽の数も多くつく。ただ、株分け後は鉢が小さい方が早く花芽がつくので、どちらがいいとは言えない。僕は品種によって5号鉢、6号鉢と分けている。株分けした年に花芽がつくのは3割ほどで、多くは2年経過した年の春から花が咲く。小さく株分けすると1年では花芽はつかない。

(8)半日陰を好むが、いい日陰がなければ透光率50%ほどの寒冷紗をかぶせる。

(9)株分けした鉢は活着するまで1ヶ月ほど肥料は与えず、活着したら株分けしなかった鉢と同様にする。

(10)10月以降、花茎を切る5月連休頃まで、肥料は一切与えてはいけないが、水やりは忘れないように。

(11)キンリョウヘンは2鉢あればよい。5号、6号鉢なら花は4~7本咲くので、2~3本の花茎を残し、開花次第順次切り花として一輪挿しで利用する。リポビタンDの瓶に入れた一輪挿しでも、鉢でも効果は同じで、一輪挿しでも2週間ほど効果は持続する。

(12)花茎には必ずタマネギネット(ミカンネット)をかぶせ、ハチが受粉しないようにする。受粉すると効果はない。花が咲き始めた頃、ハチが目ざとく見つけて飛来するので要注意。

(13)僕の場合、初霜の10日ほど前に、田んぼの置場から家の軒下(南向き)に移し、電気マットの上に置き、最低温度が5~7度を下回らないようにしている。電気マットは夜間だけセットしているが、12月、1月、2月の3ヶ月間で電気代が1万5千円ほどかかる。一畳の電気マットに12鉢置いている。

(14)2鉢なら電気マット(かなり以前に、春の育苗用に買った電熱温床)などいらず、日中は暖かい縁側(うすいカーテンで日除けした状態)に置き、夜間は台所や居間(家中で最も暖かい場所)に移動する。面倒くさくてもこれに慣れる必要がある。分蜂群を捕獲すること=キンリョウヘンを4月1日開花目標にして世話をすること。

(15)11月中下旬には花芽が出るが、12月~2月20日頃までは成長が止まったように動きがない。この間は5度以下にならないようにだけすればよい。ただ、週に1度の水やり(葉面散布はせず、ジョロの先を取り株元にぬるま湯を与えている)は忘れないことと、夜間は古毛布、その上に菰(コモ)をかぶせている。軒下なので、雨除けのブルーシートはしていない。

(16)なお、厳寒期でも黒い寒冷紗をかぶせて日除けをする。

(17)2月20日を過ぎたら、軒下から田んぼにキンリョウヘンを移し、午前8時からの太陽光線にあたるようにする。花芽の伸長には午前8時頃からの太陽光線が必要と思う。ブルーシートを取り、菰を取り、古毛布をとり、ポリだけにする。ポリの下には二重にパオパオ(ごく薄い毛布のようなもの)をかぶせている。日ざしの強い時間帯にはポリの上に透光率60%ほどの寒冷紗をかぶせて日除けをしている。農業の片手間にしているから、この手間がかけれる。

(18)花芽の伸長が始まる2月20日以降は3日に1回は、暖かい時間帯に水やりをしている。水やりは根元だけで、葉面散布は3月20日頃が過ぎてからにしている。

(19)田んぼに移した2月20日以降は、日中の暖かい時間帯にポリのすそを少し開ける程度で、温度が上がるようにする。

(20)3種類のキンリョウヘンをもっているが、品種によって花が咲き始めの早い遅いがあり、葉の斑入り品種は花の咲くのが1週間ほど遅れるので、斑入り以外の品種をお勧めします。

(21)NHK趣味の園芸「シンビジューム」(950円)が特に役立った。生育ステージが同じと思う。


とにかく、がむしゃらに4月1日に開花させる。一度成功したらその方法が正しかったと言える。



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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