あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  谷川秋夫さん(3)



朝顔は濃き藍色が好きといふ介護婦はわれの代筆終へて




耐へ耐へて生きむと思ふ朝にして瓶の冬ばらしきり香をはなつ




君の編みて送り来ましし指なしの手袋はわれにぴったりにして




二、二六事件の号外を雪積もる庭にて見たりき童のわれは
(谷川秋夫さんは現在も愛生園でご健在です)




療友ら逃亡せむと泳ぎにし瀬溝の海に橋桁架かる




盲とて胸張り渡りゆかむかなこの橋人間回復の橋




一歩一歩踏み締め長島大橋を渡りつつ天への道かとも思ふ




このわれの知覚残るは全身の一割ほどにてそこより汗噴く




父母よりも兄姉よりも長く生き癩の小島に生かされてをり




わが為に白装束の姿にて遍路に出でし母顕つ今も



谷川秋夫さんの略歴
1924年1月25日兵庫県の農家の四男として生まれる。37年発病、高等小学校中退。1938年、父と叔父に付き添われて長島愛生園に入園。農作業や青年団活動をしながら治療につとめ四年半後の43年軽快退所。製鉄会社に就職、傍ら青年学校に通い専検合格。5月再発し多摩全生園に入園。12月受洗。44年9月4日故郷に近い長島愛生園に転園。文書伝道とテープ伝道、「愛生」、「信徒の友」などに投稿。短歌は1954年頃から始め77年「水甕」入会。66年失明。『陸の中の島』(1956年)『海光』(昭和55年)『花とテープ』(1980年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『国籍は天にあり』(平成4年)歌集『祈る』平成13年。


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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