あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  千葉 修さん(4)



鎮魂  本集を亡き妻トヨ子に捧げる



微熱つづく妻の下着を洗ひ干したたみゐるけふもひぐらしの鳴く
(昭和58年十月十七日、午後一時より三時まで、石井医師執刀により、トヨ子手術さる。麻酔大城武彦医師。卵巣嚢腫たりき。子宮も卵巣も剔出されしを見て涙出づ。)




わが裡に暗く渦巻くもろもろを吐くいきほひにああ百舌もずが鳴く




時間空間越えて漂ひゐるらしき麻酔より覚めて妻よ何か言へ




前にうしろにまろぶ落葉を避けてゆく誰にもわれは踏まれたくなく




病棟の妻と年始を言ひ交し受話器置くころこみあげてくる




まっさきに言ふべかりしを忘れきて引返すには遠き病棟




老の身におのれ鞭うつ暮らしなど他界のごとく満開の花




花あかりせる窓に妻を寄せやりて盛りの花を寝ながら見しむ




若竹の天指しきそふいきほひに癒えよわが妻この春こそは




誰が先に逝くやと戯れし日にも見しわが
連翹レンギョウ
の返り花一つ




病む妻の背を流しつつおもふかな男をみなを超えて久しき




妻を看つつ励まし叱りときに怒る怒りつつゐてきたきものを



2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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