あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  北田由貴子さん(10)




眉凛凛しき軽症の日の海人を連翹の黄が波打ちて呼ぶ




海底の目のなき魚を恋ひたりし海人をおもふ眼を病みて今




その妻の縋りて呼べど海人きみはあらぬ方のみてゐしよ狂ひて




病みて人の愛知りたりと海人の言ひし思ほゆ君が碑に佇つ




手のよき夫が枇杷むく指の機敏なる動き見てをり不意にかなしき




癩麻痺に汗出ぬからだ苦しくて臥しをり草木の息づく真昼




ほとんどの五体は癩に蝕ばまれ満足なるは乳房のみああ




死刑囚の手紙に母よと呼ばれつつ励まし合ひ来し何のえにしぞ




妻と子を恋ひつつ獄舎に刑死さるる君が歌かなし風花の舞ふ




渡り初めの橋を盲ひも足萎えも皆笑顔にてけふ五月晴れ



北田由貴子(林由貴子)さんの略歴
明治42年香川県の港町に4人兄弟の末子に生まれる。祖父は寺子屋、父は塩田の仕事に従事。昭和元年発病。明石の楽生病院に入院。昭和7年病院の閉鎖に伴い5月13日長島愛生園に移る。このとき一緒に長島愛生園に移った一人に明石海人がいる。昭和11年「水甕」入社。昭和16年「水甕」準同人。昭和23年結婚。一時、絵画による新しい生き方を模索したが視力の衰えで断念。昭和45年内田守人との再会を機に「水甕」復社。昭和48年「水甕」同人。「もくせい」所属。平成5年没。享年84。『萩の島里』の林由貴子。『楓陰集』(昭和12年)『死角の島』(昭和51年)『海光』(昭和55年)『この島を』(昭和57年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『春を待ちつつ』(平成元年)。


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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