あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  吉成 稔さん





盲になったばかりの僕は、憐憫、侮蔑、好奇、冷笑の眼差しを痛く意識し、

呪詛と憎悪に尖った肩を怒らし杖を振った。

君等に人生の苦労が解るか、

と精神的優越を、痩せた胸に抱き、僕は過去のちっぽけな経歴を過大に想起し自負した。

哀れな自意識、悲しい虚栄。

それは卑屈の裏返しの虚勢。

三年間、杖をつき僕は知った。

静かに在らねばならぬということを。


肉体の下水の流れ

精神は泉の湧出。

僕は泉の鏡になりたい。

侮蔑 好奇 冷笑も映るだろう。

映っても泉は濁らないし、

汚れもしない。

滾々と湧出る泉は渇いた人々の心もうるおす。

清浄で透徹した深い深い泉に、僕はなりたい。


吉成稔(山田稔)さんの略歴
1920年3月27日、神戸市生まれ。県立中学校中退。1937年3月23日、長島愛生園に入所。戦後、失明。キリスト教に入信。『見える』(1963 キリスト新聞社)、『きもの』(1969 日本MTL)、『たたかいの記録』(1971 私家版)、『杖の音』(1977 新教出版社)。1967年1月5日死去。



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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