あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  近藤宏一さん


うしなった眼


うしなった私の眼は

こんな所に落ちていたのか


月の出の

誰も知らない浜辺の砂のうえに

それはこぼれ落ちた流れ星のかけらのように

青く透明な光をはなちながら

遠い月をじっと見つめている


誰がこんな所へ捨てたのか

深い闇の世界を私の心に残したまま

病み疲れた肉体のすき間から

容赦なくうばい取られていった その眼


あの日の激しかった痛みも

長い長い苦しみの影も

縫い合わされた瞼の裏に

まだ

こんなにもはっきり残っているというのに


諦めきったはずの

なお諦めきれない悲しみの手が

どこからともなく そっとのびてきて

私のその眼を拾いあげようとする

だが 波は

遠い日の歌を奏でながら打ち寄せてきて

その手をさえぎろうとする


やがて

月が中天に冴え渡る時

私のその眼は 貝がらになる










盲目の譜


人間の


ものを見るという不思議


見えないという不思議


これこそ


神の傑作・・・・・


というべきでありましょう

(「ハーモニカの歌」1979年)


2030年 農業の旅→ranking

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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