あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  島田等(しまだひとし)さん





朝ごと 怖れなしに

掌をみることができるか

手をのばした新聞紙のうえで

不意に水ぶくれしている指

生きのびたいばっかりに 肉脱して

ぎりぎりに痩せている指


掌に巻かれた繃帯はすぐ汚れる

怠惰な心のように繃帯の中にくるまりたい指

繃帯の中には安堵がある

朝ごと 繃帯は

すばやくとり換えてもらえるから

怖れ

というほどの存在であることもなく

指はきのうと同じ形で

巻き換えられた繃帯の中でゆがんでいる









義足の唄


おれには頭も眼もない


神様は自分に似せて

人間をおつくりになった

人間は自分の切りとられた部分に似せて

おれをつくった


追われてきたという山河

晴れた海のむこうをみとれさせることもある

人間のもつ過去は

おれにはない


人間はもしかしたら神様に

似ているところがあるのかもしれないが

おれは人間の足に似ていると

思ったことはない


人間は自分をつくってくれたもののことを

忘れて生きていけるが

おれはおれをつくったものを離れて

生きていけない


人間にとっておれは

やむをえない部分であるかもしれないが

おれにとっては

すべてだ


だから

二十年同じ土しか踏まない主人に耐えている


ぎっこ

ぎっこ


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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