あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  明石海人さん






拾年前

隣人は私の生存を悪んだ

五年前には同胞きょうだい

今は私自身が


のこるは一人の母親だが

涙ながらに生きてよと言ふ









癩はひが


肉身は此の世かぎりのもの

魂だけは暖かい快いところへ行きたいもの・・・

有難い御坊さんの説教である。が

「癩は僻む」

こちとらヽヽヽヽは生身のまんまで

熱いも冷たいもないんだ

ぬくとがったり淋しがったりするものが霊魂なら

霊魂なんか嗤っちまへ・・・と










天秤


たましひがどこかの空に行倒れる

あられもない夜更

解剖室の天秤が揺れてゐる

飛びついてはいけない天秤の針よ

脳髄を量りに来たのではない

私は夢を見に来たのだ


頭蓋骨をひき剥いてしまへば

私の脳髄も

美しい襞を畳んでゐよう

(注)
解剖のし放題
(加賀田一さん「いつの日にか帰らん」より104ページの「解剖のし放題」を下記に抜粋しました)

 また、愛生園では誰の了解もなしに遺体を解剖していました。ハンセン病そのもので死ぬ人はまずいません。併発した病気で亡くなります。主治医としては患部がどのようになって死んだのかをどうしても検証したいわけです。医者としては珍しいほど魅力があるのでしょう。
 変わった状態がたくさんあって、標本にもしています。ハンセン病だけでなく、身体病変を知るためにたいへん勉強になったようです。医師としても知見を増やすためには解剖が一番いいそうです。徳永進先生も「私もずいぶん解剖はしたからな。初めはビクビクして解剖してたけれど、しまいには子供がカエルの解剖をするのと同じで、何も感じなくなる」と言っていました。
 片っ端からやっているので、私は事務の方に「解剖には遺族の同意が必要と聞いてますが、誰かの了解をとっているのですか。法律違反ではないのですか」と質したら、「国費で治療してるからいいんだ」という答えが返ってきました。
 研究材料になることを承知して大学病院等に無料入院する施療室とか施療患者という制度が当時はありました。国立療養所だから国がすべての面倒を見ているということで、この施療患者の扱いだったのかもしれません。死亡者の全員を解剖の対象にしていたようです。まさに治外法権のなかの違法行為でした。


2030年 農業の旅→ranking




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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